日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、機械学習やIoT(モノのインターネット)、5G(第5世代移動通信)、電気自動車などの技術動向をより鮮明にし、開発者が直面する課題を分析するとともに、NIの取り組みなどをまとめた「Trend Watch 2018」を発表した。
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日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2017年10月25日、東京都で開催した同社のテクニカルカンファレンス「NIDays 2017」において、「Trend Watch 2018」を発表した。機械学習やIoT(モノのインターネット)、5G(第5世代移動通信)、自動車の電動化といった技術動向をより鮮明にし、開発者が直面する課題を分析するとともに、NIの取り組みなどについてまとめた。
NIは、テスト/計測/制御システムの開発を加速し生産性を向上する、ソフトウェアを中心としたオープンプラットフォームとエコシステムを提供している。これらのベースとなるのは、生産性の高い開発ソフトウェアとモジュール式ハードウェア、そしてハードウェア/ソフトウェアの拡張性だ。さらに、30万人を超えるオンラインメンバーや450社以上のユーザーグループ、1000社以上のアライアンスパートナーなどを抱えているのも同社の強みである。
NIのAPAC(アジア/パシフィック)担当マーケティングディレクターを務める池田亮太氏は、「さまざまな技術が統合され、システムは複雑化している。全てがソフトウェアベースで機能を定義する時代となった。NIもソフトウェアベースのプラットフォームでテストシステムを提案してきた」と話す。
今回のTrend Watchでは、「かつてないスピードで訪れる未来に向けて」と題し、5つのテーマにフォーカスした。各分野における課題を明確にしつつ、NIが提供するプラットフォームとエコシステムによるソリューションを、具体的なユーザー事例も交えて紹介した。
テーマとして挙げたのは、「5Gの進化に追従可能なテストのプロセスとは」「モノを最適に管理するための3つの要素」「ムーアの法則の終焉(えん)、その先にある未来」「自動車の電動化:産業界に求められる大きな変革」「機械学習がもたらすイノベーション」である。
日本NIのフィールドマーケティングエンジニアを務める早田直樹氏は、5Gシステムを実現するための要素技術として、「大規模(Massive)MIMO」「ミリ波伝送」「Multi Radio Access Technologies(RAT)」「高度なネットワークアーキテクチャ」を挙げた。
NIは、5Gの規格策定や基礎研究に関わってきた。NI製品を活用して5Gの研究に取り組んでいる研究機関や企業も多く、英ブリストル大学とスウェーデンルンド大学による128アンテナのMassive MIMOや、Nokiaによるミリ波通信プロトタイプの開発といった事例を紹介した。
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