IFR Service Robot GroupのチェアマンであるMartin Hägele氏は、報道発表資料の中で「サービスロボットへの関心が高まっている理由の1つとして、多様な新興企業が数多く設立されていることが挙げられる。ロボット関連企業全体のうち、29%が新興企業である」と述べた。米国では200社、EUならびにヨーロッパでは170社、アジアでは135社の企業がそれぞれサービスロボットの開発を手掛けているという。
コップを倒さず運ぶ、学習するサービスロボット
ルネサス エレクトロニクスは「DevCon Japan 2017」で、組み込み型AI(人工知能)を具現化したデモを多数展示した。そのうちの1つが、家庭用サービスロボットだ。ロボットに搭載したプロセッサにディープニューラルネットワーク(DNN)や強化学習を組み込み、「トレイに載せたコップを倒さずに、でこぼこした道を走行するには、トレイの角度をどう制御すればいいのか」を学習していく様子をデモで展示した。
力触覚通信を35mm角のボードで実現
慶応義塾大学ハプティクス研究センターは「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/幕張メッセ)で、ロボットアームの位置情報・力情報を遠隔に伝える「力触覚通信」技術のデモを行った。同研究センターは、この力触覚通信技術を試作品などに手軽に実装できるよう、35mm角の小型ボードを開発、それもCEATECで披露した。