ソフトバンクは5G(第5世代移動通信)の実証実験で、高速で走行するトラックと基地局間の片道の通信が、1ミリ秒以下を達成したと発表した。
ソフトバンクは2018年3月27日、5G(第5世代移動通信)の実証実験において、高速で走行するトラックと実験基地局の間で、1ミリ秒以下の低遅延通信を実現したと発表した。
具体的には、時速50〜90kmで走行するトラック(移動局)と基地局間で、制御信号の送受信を行った。使用した帯域は4.7GHz帯である。ソフトバンクによれば、トラックから基地局(上り)、基地局からトラック(下り)の双方で、0.58ミリ秒を実現した。同社の広報は「送信したのは制御信号なので、データ量としては小さく、スループットは100kビット/秒(bps)クラス」と説明する。低遅延は5Gで最も重要な要件の1つであり、1ミリ秒以下が目標とされている。
さらに、5G対応の実験基地局を搭載した車両同士で、直接通信を行う車両間通信の実証実験も行った。この実験では、28GHz帯を用いて、4K映像をリアルタイムで送信したという。この際のデータ伝送速度は約1Gbpsだった。
ソフトバンクは引き続き、5Gの実証実験を行うとしている。
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