太陽誘電は、厚みが0.09mmと極めて薄い積層セラミックコンデンサーを商品化した。同社従来製品に比べて約18%も薄い。
太陽誘電は2018年5月、厚み0.09mmを実現した積層セラミックコンデンサーを発表した。スマートフォンやウェアラブル機器のさらなる薄型化を可能とする。
新製品の「PMK063LBJ104MN」は、外形寸法が0.6×0.3×0.09mmである。シート薄膜技術のさらなる高度化によって、極めて薄い製品の開発に成功した。これまでの同社最薄製品「JMK063 BJ104ML」は厚みが0.11mmで、これに比べて約18%の薄型となる。静電容量は0.1μF、定格電圧2.5V、温度特性X5Rで、IC電源ラインのデカップリング用途に向ける。
スマートフォンやウェアラブル機器では、実装する電子部品のさらなる小型化、薄型化が求められている。新製品はこうした高密度実装の要求に応えて開発した。低背タイプの製品はICパッケージの内部や、パッケージ裏面への実装も可能となる。
新製品は、2018年5月より同社の玉村工場(群馬県)で量産を始める。サンプル価格は20円である。
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