太陽誘電、0201サイズで静電容量100pFを実現:温度補償用積層セラコン
太陽誘電は、0201サイズ(0.25×0.125mm)で静電容量100pFを実現した製品など温度補償用積層セラミックコンデンサー3品種を新たに開発し、量産出荷を始めた。
0201サイズで静電容量100pFを実現した温度補償用積層セラミックコンデンサーの外観
太陽誘電は2017年9月、0201サイズ(0.25×0.125mm)の温度補償用積層セラミックコンデンサーとして、静電容量が100pFの製品など新たに3品種を追加し、量産出荷を始めた。スマートフォンやウェアラブル機器に搭載される無線通信モジュールのインピーダンスマッチング用途に向ける。
新製品は、静電容量が100pFの「LMK021CH101JK-W」と82pFの「LMK021CH820JK-W」、68pFの「LMK021CH680JK-W」である。いずれも静電容量許容差は±5%、定格電圧は10Vとなっている。
同社はこれまでに、0201サイズの温度補償用積層セラミックコンデンサーとして、静電容量が0.2pFから56pFまでの109品種を供給してきた。新製品は、これまで蓄積してきた技術をベースに、材料技術や積層技術の精度をさらに高めることで、0201サイズの温度補償用積層セラミックコンデンサーとしては業界最高レベルの静電容量を達成した。
新製品のサンプル価格は10円。群馬の玉村工場において、2017年9月より月産100万個規模で量産を開始した。
- 静電容量220μFで定格電圧10Vの積層セラコン
太陽誘電は、静電容量が220μFで、定格電圧10Vを実現した3225サイズの積層セラミックコンデンサー「LMK325ABJ227MM」の量産を始めた。
- 太陽誘電、無線モジュールにNordic製SoC採用
Nordic SemiconductorのBluetooth low energy対応SoC「nRF52832」が、太陽誘電製のBluetooth 5対応無線モジュール「EYSHSNZWZ」に採用された。
- 車載用パワーインダクター、最大150℃に対応
太陽誘電は、車載機器向けSMDパワーインダクター「EST1060」のサンプル出荷を始めた。車載用電子部品の信頼性試験規格「AEC-Q200」に対応している。また、製品ごとに生産プロセスの情報がQRコードで印字されている。
- 銅コアの部品内蔵基板が“小型化”にもたらす可能性
太陽誘電は「第46回 インターネプコン ジャパン」(2017年1月18〜20日/東京ビッグサイト)で、モジュールの小型化に貢献する部品内蔵配線基板「EOMIN」などを展示した。
- 売上高3000億円超の世界へ「野武士を組織化する」
太陽誘電は、主力のコンデンサー、インダクター、通信用フィルターを中心にスマートフォン向けが好調で、2016年3月期に過去最高となる売上高2403億円を達成した。今後も中期的には売上高3000億円の大台突破を狙う方針。事業規模拡大に向けた経営戦略を同社社長の登坂正一氏に聞いた。
- 車載用パワーインダクター、最大150℃に対応
太陽誘電は、車載機器向けSMDパワーインダクター「EST1060」のサンプル出荷を始めた。車載用電子部品の信頼性試験規格「AEC-Q200」に対応している。また、製品ごとに生産プロセスの情報がQRコードで印字されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.