マシンビジョン用途に向けたCMOSイメージセンサーの新製品「CMV50000」も応用製品の量産が始まった。CMV50000は画素サイズが4.6μm、解像度が4800万画素のグローバルシャッターCMOSイメージセンサー。8k動画で毎秒30フレームの動作が可能である。
同社が特許を有する8トランジスタピクセルアーキテクチャを採用することでノイズを低減し、優れた電子シャッター効率を実現したという。ダイナミックレンジは最大解像度で64dB、サブサンプリングした4kモードでは最大68dBを達成している。「日本の顧客は、2019年よりCMV50000を搭載した製品の量産に入る」(Curral氏)という。
マイクロカメラモジュールは、形状が1×1mmという極めて小さく、医療用内視鏡としてカテーテル治療などに用いられている。日本では2019年より採用が始まる予定だ。さらに細い血管にも対応できる0.7×0.7mmの製品も開発中だという。カプセルに4個のセンサーを組み込んで、胃の内部を鮮明な画像で撮影するアプリケーションなどにも採用される可能性が高い。また、医療用イメージセンサーでは、CTスキャン装置やマンモグラフィ向けデバイスなどを手掛ける。
この他、スマートフォンの顔認証などの用いられている「ストラクチャードライト(Structured Light)」技術をベースとした3Dセンシングソリューションなどを提供する。さらに、イメージングと光学技術を融合することで、農作物の完熟度や鮮度の分析、医療分野における組織解析などを可能にする、新たな用途に向けたイメージセンサーソリューションの提案も行う予定だ。
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