三井金属鉱業は2018年8月2日、MLCC(積層セラミックコンデンサー)向けアトマイズ銅粉の生産能力を約50%増強すると発表した。
三井金属鉱業は2018年8月2日、MLCC(積層セラミックコンデンサー)向けアトマイズ銅粉の生産能力を約50%増強すると発表した。
同社のMLCC外部電極向け銅粉は、高温で溶解した金属溶湯に高圧水を噴射、衝突させて、金属粉末を製造する製法「水アトマイズ法」による微粒銅粉(アトマイズ銅粉)や、「湿式還元法」による銅超微粉(湿式銅粉)などといった製品ラインアップをそろえる。アトマイズ銅粉は同社子会社の神岡鉱業、湿式銅粉は同じく子会社の彦島製錬が生産を担当する。
同社は、将来のさらなるMLCC需要拡大に備えたアトマイズ銅粉の生産体制の増強が必要と判断。神岡鉱業の生産能力増強に加えて、彦島製錬にもアトマイズ銅粉の新工場を建設し、アトマイズ銅粉の生産能力を両工場合わせて約50%増強する。神岡鉱業は2019年4月に増強完了、彦島製錬は2020年4月に稼働開始を予定している。本件の投資規模については、「数十億円程度」(同社広報)とした。
なお、同社は2018年2月に湿式銅粉についても増産を発表しており、彦島製錬の製造ライン増設によって生産能力の40%増強を計画する。同ラインは、2018年9月の稼働開始を見込む。
同社は、「今後も需要動向に合わせて順次設備対応を重ねる」とコメントしている。
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