SK Hynixは2018年7月27日、約31億米ドルを投じて、韓国にある本社に新たなDRAM製造施設を建設する計画を発表した。
SK Hynixは2018年7月27日、約31億米ドルを投じて、韓国にある本社に新たなDRAM製造施設を建設する計画を発表した。
SK Hynixによると、延べ床面積約5万3000m2の新たな製造施設の建設は、2018年後半に始まり、2020年10月までに完了する見込みだという。この製造施設での生産ポートフォリオについては、今後の市場状況や技術能力を踏まえて、後日決定する予定だ。
新たな製造施設建設に関するニュースは、2年以上続く半導体メモリの大好況の中で伝えられた。2017年、高まる需要と供給不足を受けて、DRAM市場は76%もの成長を遂げた。International Business StrategiesのCEOであるHandel Jones氏は、DRAM市場が2018年にさらに33%成長し、2019年には初めて1000億米ドルに達すると見込んでいる。
SK Hynixは、韓国京幾道・利川の本社にある大規模製造施設「M14」と、同国の中央に位置する清州市にある製造施設での生産能力を引き続き拡大していく方針だという。さらに、2018年下半期には、中国江蘇省・無錫に置く製造施設のクリーンルームの拡張を完了させる計画だ。
さまざまな活動が立て続けに進行中であることをよそに、SK Hynixは「メモリ需要の拡大に見合うよう、追加投資を行うことが重要である」という見解を示した。チップ製造装置は大型化が進んでいるため、生産より前に十分なクリーンルームのスペースを確保することも重要だという。
SK Hynixは、新たな製造施設について発表する前日に、2018年第2四半期の好調な業績を報告していた。具体的には、売上高は同年前期比19%増、前年同期比55%増となる約92億米ドルだった。また、純利益は同年前期比39%増、前年同期比75%増となる約39億米ドルだった。
【翻訳:青山 麻由子、編集:EE Times Japan】
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