2018年10月16〜19日に開催される「CEATEC JAPAN 2018」および併設展「InterOpt 2018」に出展する企業から、注目の企業について出展内容を紹介する。今回紹介するトレックス・セミコンダクターは、光通信モジュールで求められる「小型」「低ノイズ」「高効率」といった要件に応える、コイル一体型のDC-DCコンバーターIC「XCLシリーズ」をメインに展示する。
2018年10月16〜19日の4日間、「CEATEC JAPAN 2018(シーテック ジャパン/以下、CEATEC 2018)」が、千葉・幕張メッセで開催される。2016年から、これまでの「最先端ITとエレクトロニクスの総合展」というテーマを改め、「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の展示会」として開催されている。
CEATEC 2018の開催に先立ち、アイティメディアが運営するEE Times Japan、EDN Japan、MONOistの3メディアでは特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントレポートを多数紹介していく→「CEATEC JAPAN 2018特集」。
本稿では、CEATEC 2018の併設展である「InterOpto 2018」に出展するトレックス・セミコンダクター(以下、トレックス)の出展内容について紹介する。
トレックスの展示でメインとなるテーマは、「光通信モジュールに最適なIC コイル一体型micro DC/DC XCLシリーズ(以下、XCLシリーズ)」である。高速大容量の通信需要が今後ますます増える中、コイルと制御ICを一体化したDC-DCコンバーターシリーズであるXCLシリーズは、光通信モジュールに求められる「小型」「低出力ノイズ」「高効率」などの課題を「一挙に解決できる」(トレックス)製品だとする。トレックスは、同シリーズを展示のメインに掲げることは、電源ICメーカーの責務であるとともに、大きなビジネスのチャンスであると強調する。
セミナーでは、光通信に焦点を当てつつ、「小型省スペース、低ノイズ、高効率、高放熱性などの技術的課題をいかに解決するのか?」という、普遍的なこれらの課題を解決する手段として、XCLシリーズに焦点を絞って紹介する予定だ。
また、ブースでは光通信モジュールに必須の負電圧出力に対応する「XCL303シリーズ」および開発中の「XCL304シリーズ」をはじめ、トレックスが得意とする超低消費技術を具現化し、「第7回ものづくり大賞優秀賞」を受賞した降圧DC/DCコンバーターの「XC9265シリーズ」や、バッテリー駆動の電子機器の長期保管時における消費電力を大幅に削減することが可能なパワーセーブ機能付きプッシュボタンロードスイッチ「XC6192シリーズ」、高速過渡応答を可能にする当社独自技術の「Hi-SAT COT制御」など、電源ICに特化したトレックスならではの製品、技術、ソリューション提案を展示する。
トレックスは、第4次産業革命(Industrie 4.0)と呼ばれているIoT(モノのインターネット)、AI、ロボットの技術動向に注目しているという。特にIoTでは、限られたエレルギーでセンサーを駆動してデータを集め、集めたデータを配信することが求められる。IoT参入企業が、この限られたエレルギーをどのように効率よく使用し、エネルギーを蓄えているのか――。トレックスは、こうした点にも注目している。
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