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技術者のEOL供給サービス利用促進を狙い体制強化Rochester Electronics(1/2 ページ)

半導体デバイスのEOL品継続供給事業を手掛けるRochester Electronics(ロチェスター エレクトロニクス)は、日本での事業拡大に向け、電子機器設計技術者や品質管理担当者に向けたテクニカルサポート体制の強化を進めている。過去3年で3倍以上に増員してきた日本オフィスの人員をさらに増員する計画だ。

» 2019年05月31日 09時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 EOL(End Of Life/生産中止)品継続供給サービスは、エンジニアにとっても価値のあるソリューション。多くのエンジニアにも、利用してもらいたい。

 半導体デバイスのEOL品継続供給事業を手掛けるRochester Electronics(ロチェスター エレクトロニクス)は、日本での事業拡大に向け、電子機器設計技術者や品質管理担当者に向けたテクニカルサポート体制の強化を進めている。過去3年で3倍以上に増員してきた日本オフィスの人員をさらに増員する計画だ。

 Rochester Electronicsは、半導体メーカーが生産を中止し、販売供給を取りやめた製品であるEOL品を、半導体メーカーに代わって販売供給する「EOL品継続供給事業」を行っている。

Rochester Electronicsの事業モデルイメージ。オリジナルメーカーの生産中止後も、在庫を保有したり、再生産したりして、メーカーに成り代わって製品供給を継続する (クリックで拡大) 出典:Rochester Electronics

 取り扱うEOL品については全て、元々EOL品を製造していたオリジナルメーカーから認定を得た正規販売代理店として継続供給している。また、EOL時などにオリジナルの半導体メーカーから、移管された完成品を在庫として持ち、継続販売するだけでなく、ウエハー状態の半完成品を在庫として保管し、パッケージングを行って販売したり、ウエハーから再生産を行って販売したりする「継続生産サービス」も提供している。

 現在、正規販売代理店/継続生産メーカーとして、70社以上の半導体メーカーから認定を取得。EOL品在庫だけでも、20万種以上、150億個以上を保管しているという。

Rochester Electronicsのが提供する主なサービス(クリックで拡大) 出典:Rochester Electronics

 近年、半導体メーカーの統廃合が進んだことなどを背景に、半導体メーカー各社による生産中止が増え、EOL品の需要が拡大。Rochester Electronics日本オフィスでも「2018年の日本市場における当社サービスの利用者数は、2017年比で2倍になった」(日本オフィス シニアセールスマネージャー 内木場晋吾氏)という。

 「近年、日本での事業を強化し、EOL品を扱う企業としての認知がある程度高まったことも、顧客数が増えた要因だと考えている。こうしたペースでの顧客数拡大を今後も継続していくことが目標。そのための“伸びしろ”は十分にある」(内木場氏)とする。

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