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アルプス電気、静電容量技術で自動操舵を支援CEATEC JAPAN 2018

アルプス電気は、「CEATEC JAPAN 2018」で、自社の最新デバイス技術を搭載し、自動操舵機能に関する国際基準「R79」に適合するコックピットを想定したデモ展示などを行った。

» 2018年10月22日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

R79に適合するコックピットを想定

 アルプス電気は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、千葉・幕張メッセ)で、自社の最新デバイス技術を搭載し、自動操舵機能に関する国際基準「R79」に適合するコックピットを想定したデモ展示などを行った。

 安全な車の実現に向けて、完全な自動運転/自動走行を目指した技術開発が進められている。こうした中で、国際的なルール作りが行われている。自動操舵に関するR79でも、低速の自動操舵に関するカテゴリーAから、連続的な自動操舵に向けたカテゴリーEまで、5段階の安全基準を策定している。

自動操舵を想定したコックピットのデモ展示

 この中には、システム動作中に運転者がステアリングを握っているかどうかを検知する機能や、運転中のドライバーを監視する機能、リモコン操作による車両駐車に対応する機能などが規定されている。

 ブースでは、乗り込み可能なコックピットを再現し、次世代のステアリングシステムやドライバーモニタリングシステムについてデモ展示を行った。これらを可能にする技術の1つが、静電容量の変化を捉えて位置を検出する技術である。これは既にタッチパネルでも利用されている。

 例えば、自動運転から手動運転に切り替えるときに、指や手のひらを感知して、ドライバーがステアリングを握っているかどうかを確認することができる。静電容量技術の感度をさらに高め、窓の開閉をジェスチャー操作で行えることもデモで紹介した。ドライバーの心拍数を測定し、その揺らぎから体調を判断するシステムにも静電容量技術が適用可能だという。

次世代ステアリングシステムのイメージ

 この他、スマートフォンと連動し、社外にいるドライバーと車両との距離を、Bluetoothで正確に測位する技術も開発した。スマートフォンを用いて社外からリモート駐車を行う場合、6m以内で操作するという規定に対応した。

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