今回から、第2章「注目される市場と電子機器群」で3番目の大テーマとなる「モビリティー」を紹介していく。2019年版のロードマップでは、「自動運転化」「コネクティッド化」「電動化」という3つのワードが含まれていることが、2015年版や2017年版とは大きく異なる点だ。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第8回である。前回はロードマップ第2章の「注目される市場と電子機器群」から、2番目の大テーマである「メディカル・ライフサイエンス(医療・生命科学)」の後半部分(バイオセンサー)をご説明した。今回より、同じく第2章「注目される市場と電子機器群」で3番目の大テーマである「モビリティー」をご紹介していく。
ロードマップ本体では第2章第4節に当たる「モビリティー」は、以下の6項で構成される。「2.4.1 はじめに」「2.4.2 自動運転化」「2.4.3 コネクティッド化」「2.4.4 電動化」「2.4.5 エンジンルーム外に搭載される電子機器ユニット」「2.4.6 エンジンルーム内に搭載される電子機器ユニット」、である。
過去2回(2015年度版と2017年度版)のロードマップと比べた2019年度版の大きな違いは、「自動運転化」「コネクティッド化」「電動化」という3つのワードが含まれていることだろう。これら3つのワードは、自動車を含めたモビリティー産業の変革を表現している。
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