ルネサス エレクトロニクスは、セルラーIoT(モノのインターネット)ソリューションの開発で、イスラエルAltair Semiconductorと協業をすると発表した。
ルネサス エレクトロニクスは2019年11月、セルラーIoT(モノのインターネット)ソリューションの開発で、イスラエルのAltair Semiconductor(以下、アルティア)と協業をすると発表した。開発したソリューションはルネサスの販売チャネルを通じて提供する。
アルティアはソニーのグループ企業で、高い性能を実現しながら電力消費が小さくコストを抑えたIoT向けLTEモデムチップを供給している。マイコン技術で強みを持つルネサスは、アルティアと協業をすることで、セルラーIoT機器の差異化と開発期間の短縮を可能とするソリューションを開発し、顧客に提案していく。
両社はまず、LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれるIoT向け無線通信規格の「CAT-M」と「NB-IoT」に対応するデュアルモードチップセットを用いた、セルラーIoTソリューションを開発していく。さらに、産業機器や民生機器へのソリューション導入を加速するための「開発ツール」や「ソフトウェア」の開発なども行う予定である。
ルネサスの執行役員常務でIoT・インフラ事業本部長を務めるSailesh Chittipeddi氏は、「アルティアとの協業により、業界最高レベルのセルラーIoTソリューションをIoT市場へ提供することができる。これにより顧客は、チップからクラウドまで一貫した最小かつ最低消費電力の産業IoT用マルチプロトコルセルラーソリューションを設計することが可能になる」とコメントした。
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