InfineonによるCypress買収が完了:半導体売上高で上位10社に
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジー)は2020年4月16日(ドイツ時間)、Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)の買収が完了したと発表した。Infineonは同年4月8日に、Cypress買収に必要な規制当局からの全ての承認を得られたと発表していた。
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジー)は2020年4月16日(ドイツ時間)、Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)の買収が完了したと発表した。Infineonは同年4月8日に、Cypress買収に必要な規制当局からの全ての承認を得られたと発表していた。
Infineonによると、今回の買収は2021年会計年度の増益要因となる見込みだという。コスト面では年間1億8000万ユーロ(約210億円)の相乗効果を見込んでいる。長期的な売り上げ面の相乗効果は、年間で15億ユーロ(約1756億円)を超える可能性があるとする。
2019年度の売上高はInfineonが89億米ドル、Cypressが22億米ドルだった。買収完了により、Infineonの売上高は110億米ドルを超えることになり、2019年の売上高ランキングに照らし合わせると、7位のTexas Instruments(TI)と8位のSTMicroelectronicsの間に入ることになる。
Cypress SemiconductorのWebサイト。既に「Infineonの一員となりました」との表示が
- InfineonがCypress買収へ、約1.1兆円で
Infineon Technologiesは2019年6月3日(ドイツ時間)、Cypress Semiconductorを買収することで、Cypressと合意したと発表した。
- InfineonのCypress買収、全承認を取得し取引完了へ
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジー)は2020年4月7日(ドイツ時間)、Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)の買収に必要とされる規制当局からの全ての承認が得られた、と発表した。同日から5営業日以内に買収取引を完了する予定だ。
- 2019年半導体企業売上高ランキング、トップにIntel
英国の市場調査会社Omdia(旧IHS Markit)は2020年4月、2019年の世界半導体企業売上高ランキングを発表した。メモリ不況の影響などによって市場全体がマイナス成長となった中で、多角化戦略を進めるIntelが順調に売り上げを伸ばし、トップに返り咲いた。
- 2020年の世界半導体市場、0.9%減のマイナス成長
米国の市場調査会社Gartnerは2020年4月9日(米国時間)、2020年の世界半導体売上高が前年比0.9%減の4154億米ドルになる、との予測を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による影響を踏まえたもので、前年比12.5%増とした2019年12月の当初予測からは13.4ポイントの下方修正となった。
- IoTエッジ製品の開発を加速するソリューション
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、IoT(モノのインターネット)製品の開発を容易にするソリューション「IoT-AdvantEdge」を発表した。IoT機器向けのマイコン「PSoC 6 MCU」や無線通信向けIC、評価ボードやソフトウェア、オンラインで提供する各種リソースなどを含めた包括的なソリューションで、「IoT製品開発における課題を克服し、セキュアで高い信頼性と品質を備えた製品を市場に素早く投入することを可能にする」としている。
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