TI、2020年第1四半期は減収減益:Q2の見通しは2008年金融危機をモデルに
Texas Instruments(TI)は2020年第1四半期(1〜3月期)の売上高が前年同期比7%減の33億2900万米ドル、営業利益は同10%減の12億4400万米ドル、純利益は同4%減の11億7400万米ドルの減収減益になったと発表した。
Texas Instruments(TI)は2020年4月21日(米国時間)、同年第1四半期(1〜3月期)の売上高が前年同期比7%減の33億2900万米ドル、営業利益は同10%減の12億4400万米ドル、純利益は同4%減の11億7400万米ドルの減収減益になったと発表した。
2020年第1四半期決算概要 出典:Texas Instruments
セグメント別に売上高をみると、アナログ分野ではシグナルチェーンおよび大容量製品で減少したものの、パワーマネジメント製品の成長がこれをほぼ打ち消す形となり、前年同期と比べ2%微減の24億6000万米ドルとなった。一方で、組み込みプロセッサ分野はマイクロプロセッサ、マイコンいずれも減少し、前年同期比18%減の6億5300万米ドル。DLP製品や電卓、カスタムASIC製品などを含むその他分野も、同23%減の2億1600万米ドルとなっている。
セグメント別の売上高、営業利益 出典:Texas Instruments
また同社は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による景気後退が予想され、顧客の需要が見えにくくなる中、当社は2020年第2四半期の見通しのモデルに、2008年の金融危機を利用している。不確実性の高まりを反映して、ガイダンスの範囲を拡大した」と説明。2020年第2四半期の売上高見通しを、26億1000万〜31億9000万米ドルと幅広いレンジに設定したことを明かした。同社は、COVID-19感染拡大による供給面の影響を懸念し、顧客が在庫積み上げを進めたことで短期的な需要があるものの、その後は需要減が見込まれるとしている。
工場の稼働については、「このような状況下でも一貫したリードタイムを維持し、顧客に高水準の製品を提供することは重要なメリットと考えている」と説明。第2四半期も、第1四半期とほぼ同じレベルで稼働する予定とした。
- TSMCの20年Q1売上高、7nmプロセスが全体の35%に
TSMCは2020年4月16日(台湾時間)、同年第1四半期(1〜3月期)の売上高が103億1000万米ドルで、前年同期比45.2%増となったと発表した。5G(第5世代移動通信)やHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)製品がけん引したという。
- Infineon、2020会計年度の業績予想を撤回
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は2020年3月26日(ドイツ時間)、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、2020会計年度通期(2019年10月〜2020年9月)の業績予想を撤回したと発表した。同社は、「現時点では、感染拡大による経済的損失の度合いや期間については不透明で、2020会計年度の売り上げや利益に対する具体的な影響を確実に評価、定量化することは困難だ」と述べている。
- オンセミが20年Q1売上高見通し下方修正、新型コロナで
オン・セミコンダクターは2020年3月6日(米国時間)、2020年第1四半期(2020年1〜3月期)の売上高見通しを、同年2月に発表した13億5500万〜14億500万米ドルから12億7500万〜13億2500万米ドルに下方修正したと発表した。
- HDD大手Seagateは3四半期連続で売り上げが増加
今回はSeagate Technologyの2020会計年度第2四半期(2019年10〜12月期)の業績を紹介する。売り上げの大半を占めるHDDの市況が回復したことで、3四半期連続で売り上げが増加した。
- HDD大手Western Digitalの売上高、6四半期振りに前年比のマイナスから脱出
Western DigitalとSeagate Technologyについて、2019年10月〜12月期の業績を説明する。
- 新型コロナ「サプライチェーンに大きな影響の可能性」
村田製作所は2020年2月3日、東京都内で2020年3月期(2019年度)第3四半期の決算説明会を行った。説明会の中で、同社取締役上席執行役員企画管理本部経理・財務・企画グループ統括部長、南出雅範氏は、中国を中心に感染が拡大する新型コロナウイルスについて言及。「場合によってはサプライチェーンそれなりに大きな影響が出ることが考えられる」と危機感を示した。
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