中国のモバイルビジネスが黄金期だった2005年から2014年を生き抜いたのは、ほんの一握りのスマートフォンメーカーだ。その中でも対照的なHuaweiとXiaomiの戦略を振り返る。
この記事は、2020年4月15日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版4月号」に掲載している記事を転載したものです。
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HuaweiとXiaomiは、中国の大手スマートフォンメーカーとして、中国のエレクトロニクス市場をけん引する役割を果たしてきた。ただ、両社が歩んできた道は驚くほど異なる。Huaweiは保守的で、堅苦しいくらいの成長戦略を追求しており、現在は、拡大を余儀なくされ、しかもそれを迅速に実行しなければならなくなっている。一方で、XiaomiはHuaweiと同じくらい野心的だが、影響力には欠けており、生き残るために自由奔放な態度を取る必要があった。
中国のモバイルビジネスが黄金期だった2005年から2014年の10年間、同国では数多くの新興企業が生まれた。ほとんどが携帯電話市場への参入を狙ったものだった。だが、2020年の今、モバイル業界のプレイヤーは、ひと握りにまで淘汰されている。Huawei、Xiaomi、Oppo、Vivoだ。本稿では、HuaweiとXiaomiという対照的な2社を取り上げてみたい。
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