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三菱電機、TFT液晶事業から撤退へ2022年6月めどに

 三菱電機は2020年6月15日、TFT液晶モジュールの生産を2022年6月をめどに終了し、液晶事業から撤退する、と発表した。同社は、「グローバルでの価格競争が想定以上に激化し、製品競争力の維持が困難な状況となった」と説明している。

» 2020年06月15日 16時40分 公開
[永山準EE Times Japan]

 三菱電機は2020年6月15日、TFT液晶モジュールの生産を2022年6月をめどに終了し、液晶事業から撤退する、と発表した。同社は、「グローバルでの価格競争が想定以上に激化し、製品競争力の維持が困難な状況となった」と説明している。

 三菱電機の液晶事業は現在、子会社のメルコ・ディスプレイ・テクノロジー(以下、MDTI/熊本県菊池市)において、産業/車載用の中小型TFT液晶モジュールを開発、製造、販売を実施。これまで「市場のニーズを踏まえた事業領域で、先端技術を搭載した付加価値の高い製品を開発、市場投入することで拡大を進めてきた」としている。

 しかし、強みとしてきた高い表示性能や信頼性を有する製品も、「グローバルでの価格競争が想定以上に激化し、製品競争力の維持が困難な状況となった」(同社)ことから、2022年6月をめどにTFT液晶モジュールの生産を終了し、液晶事業から撤退することを決定したという。今後は同社およびMDTIの液晶事業にかかわる経営資源をパワーデバイスなどの成長けん引事業群にシフトする方針だ。

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