三菱電機は、自動車や船舶向けに曲率半径が700〜1000mmの曲面カラーTFT液晶モジュールを開発し、受注活動を本格的に始めた。
三菱電機は2018年11月、曲率半径が700〜1000mmの曲面カラーTFT液晶モジュールを開発、量産体制を整え本格的に受注活動を始めると発表した。耐環境性が求められる自動車や船舶内での情報表示用途に向ける。
新製品は、平面形状と同等レベルの表示性能を実現した。製品ごとにばらつく曲がり具合などを考慮して、パネルや筐体を設計している。また、カラーTFT液晶パネルの製造から曲面ガラスの貼り付けまで一貫生産を行っており、高い品質の製品を効率よく安定して生産することができるという。
曲面形状でも、白と黒を表示したときの輝度を均一に保つなど、平面形状と同等の高い表示性能を確保した。視野角は上下左右176度と広く、輝度は1000cd/m2、コントラスト比は1000対1で、視認性にも優れている。解像度は167〜190ピクセル/インチ、色再現性はNTSC比84%(代表値)である。動作温度範囲は−40〜85℃と広い。
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