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アルプスアルパイン、車載用5G NRモジュールを開発完全自動運転に必要な機能を搭載

アルプスアルパインは、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)機能を搭載した車載用5G NRモジュール「UMNZ1シリーズ」を開発、サンプル出荷を始めた。完全自動運転に必要な機能を実現できるという。

» 2021年03月22日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

自己発熱を抑え、独自構造で放熱特性にも優れる

 アルプスアルパインは2021年3月、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)機能を搭載した車載用5G NRモジュール「UMNZ1シリーズ」を開発、サンプル出荷を始めた。完全自動運転に必要な機能を実現できるという。

UMNZ1シリーズの外観

 UMNZ1シリーズは、「3GPP Rel.15」規格に準拠した製品。自己発熱を抑えるとともに、独自の構造とすることで放熱特性にも優れた設計となっている。既存モジュールで課題とされてきた温度上昇による製品の性能低下を抑えることができるという。

 また、モジュールの平たん度を最適化し、安定した実装を可能とした。しかも、世界各地域の規格によって異なる周波数帯に対応したコンパチブルタイプのため、システム開発において、工数削減を可能にした。

 UMNZ1シリーズの主な仕様は、外形寸法が60.0×60.0×4.5mm。対応するモデムはGSM、WCDMA、4G LTE、5G NR。使用温度範囲は−40〜85℃、電源電圧は5.0/3.7Vとなっている。

 アルプスアルパインはこれまで、BluetoothやWi-Fi技術を応用した車載向け製品/モジュールを数多く開発し、供給してきた。C-V2Xに関しても、中国のC-V2Xチップサプライヤーと手を結び、V2Xプロトコル内蔵のオールインワンモジュールを開発したり、中国での相互接続性テストに参加したり、無錫市C-V2X特区で継続した実証実験を行ったりしてきた。

 新製品はこれらの経験と実績を生かし、中国以外の市場に向けて開発した。テレマティクス制御ユニットやV2Xオンボードユニット、V2Xロードサイドユニットといった用途向けに提案していく。

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