アルプスアルパインは、実装面積が従来の40%で済むフォースセンサー「HSFPAR007A」を開発、量産を始めた。細身のスマートフォン用スタイラスペンなどの用途に向ける。
アルプスアルパインは2020年7月、実装面積が従来の40%で済むフォースセンサー「HSFPAR007A」を開発、量産を始めた。細身のスマートフォン用スタイラスペンなどの用途に向ける。
フォルダブルスマートフォン(折りたたみ型スマホ)などが登場し、ディスプレイの大画面化が進む。入力操作もタッチ方式が定着する。こうした中、従来の指先による入力に加え、スタイラスペンを用いた入力方式も、描画系アプリケーションなどでニーズが高まっている。
同社は2019年3月、タブレットPCのスタイラスペンに向けたフォースセンサー「HSFPAR004A」を発売した。筆圧に応じて描画の太さを正確に再現できることから、顧客から高い評価を受けているという。
HSFPAR007Aは、現行製品の基本性能を維持しつつ、外形寸法を0.85×1.50mmとした。現行製品(1.6×2.0mm)に比べ、実装面積を40%まで削減した。このため、スマホに向けた細身のスタイラスペンなどにも容易に搭載することが可能となった。
主な仕様は、動作荷重範囲が8Nで、ゼロストローク(0.01N)レベルの応力も検出できる。感度は2.5mV/V/Nで、リニアリティは2%フルスケールである。耐久性は100万回、電源電圧は1.5〜3.6Vとなっている。
新製品は、同社生産本部長岡工場で量産を始めた。2021年上期には月産10万個規模とする予定だ。スタイラスペンなどの入力機器の他、ロボットアームへの応用やZ軸の荷重検知など幅広い用途に提案していく。
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