Digi-Key Electronicsは、カットテープで供給される電子部品の追跡機能を強化する。8mm幅の紙キャリアテープ製品上にメーカー名や品番などの情報が印刷されていて、顧客は製品の品番などを目視で容易に確認することができる。
Digi-Key Electronicsは2021年3月、カットテープで供給される電子部品の追跡機能を強化すると発表した。8mm幅の紙キャリアテープ製品上にメーカー名や品番などの情報が印刷されていて、顧客は製品の品番などを目視で容易に確認することができる。
電子部品業界では、ディストリビューターのラベル付きバッグから製品が取り出されると、部品の品番などを特定することが難しくなるなど、カットテープ製品のトレーサビリティが課題になっているという。
そこでDigi-Keyは、部品追跡に必要となる情報を、8mm幅の紙キャリアテープ製品上に印刷することで、これらの課題を解決した。印刷可能な情報は、「発注番号」や「インボイス番号」「品目番号(詳細ID)」「日付コード」「ロットコード」「Digi-Key品番」「メーカー品番」「メーカー名」「数量」「原産国」「カタログ商品概要」「客先参照品番」「客先発注番号」などである。顧客は印刷された情報を直接、目視で確認することができる。さらに、Digi-Keyのトレーサビリティポータルサイトにアクセスすれば、必要な詳細情報を入手することが可能である。
部品追跡に必要な情報を印刷するには、200mm(約8インチ)以上の長さで発注する必要がある。この長さは4mmピッチテープだと部品点数が約50個、2mmピッチテープだと約100個に相当する。必要な最小発注個数に達していれば、印刷するための新たなコストは発生しないという。なお、印刷される情報は英語で表記される。
Digi-Keyは2021年6月までに、3万6000の部品でこれらの新機能が利用できるようにする。また、将来は8mm幅の紙キャリアテープ製品以外でも、追跡機能を付加できる製品群を拡大していく予定である。
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