Lanxess、EV用バッテリー筐体をINFACと共同開発:韓国OEM企業がEV量産車に採用
独Lanxess(ランクセス)は、電気自動車(EV)用バッテリーモジュールの筐体を、韓国INFAC(インファック)と共同開発した。韓国OEMメーカーは、2021年発売のEV量産車にこの筐体を採用した。
独Lanxess(ランクセス)は2021年9月、電気自動車(EV)用バッテリーモジュールの筐体を、韓国INFAC(インファック)と共同開発したと発表した。韓国OEMメーカーは、2021年発売のEV量産車にこの筐体を採用した。
開発したEV用バッテリーモジュール筐体の外観 出典:ランクセス、インファック
開発した筐体には、ランクセス製の「デュレタン(Durethan)BKV30FN04」を採用した。デュレタンは、ガラス繊維で強化したポリアミドベースの軽量化素材である。鉄製部品をデュレタンに置き換えると、強度を保ちながら重さを約50%も軽くすることが可能だという。加工性に優れ、複雑な機能を一体化できることから、部品点数の削減や組み立て工程を簡素化することも可能になる。
特に、ポリアミド6(PA6)ベースのデュレタンBKV30FN04は、機械的に堅固な上、電気絶縁性に優れている。耐圧は最大800Vで、高電圧電流を効果的に遮断することができる。難燃性にも優れ、火災時の延焼を防ぎ、遅延させるという。また、薬品に対する耐性も高い。電解液や冷却媒体と接触しても、強度や剛性を維持しながら、化学的損傷を抑えることが可能である。
- バッテリー技術分野の用途拡大へ開発推進、Lanxess
ドイツの特殊化学品メーカーLanxessの日本法人ランクセスは2020年4月15日、オンラインで記者会見を実施。日本法人社長の張谷廷河氏が、2019年の業績や2020年の活動計画などについて説明した。
- ローム、中国の吉利汽車と戦略的協力関係を締結
ロームは、SiCパワーデバイスを中心とした自動車向けの先進的な技術開発で、中国の自動車メーカーである吉利汽車(以下、Geely)と、戦略的パートナーシップを結んだ。
- EVのインバーター向けSiC-MOSFETパワーモジュール
Infineon Technologiesの日本法人インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは2021年5月19日、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)といった電動車両のトラクションインバーター向けに、SiC-MOSFETを搭載したパワーモジュール「HybridPACK Drive CoolSiC」を発表した。
- Littelfuseジャパン、日本でのサポート体制を強化
Littelfuseジャパンは、筑波事業所を活用したローカルサポート体制の強化などにより、日本市場での2桁成長を持続し、2025年には全社に占める日本での売上高構成比を現在の約2倍となる10%規模に拡大していく計画だ。
- DNP、リチウムイオン電池部材の工場を新設
大日本印刷(DNP)は、鶴瀬工場(埼玉県入間郡)内に、リチウムイオン電池の外装材「バッテリーパウチ」を生産する工場を新設、2021年6月の稼働を目指す。電気自動車(EV)など電動車の需要拡大に対応する。
- 自動車部品30品目、2030年は約41兆円規模へ
富士キメラ総研は、自動車部品30品目の世界市場を調査し、2030年までの市場予測を発表した。市場規模は2020年見込みの27兆6820億円に対し、2030年は40兆9828億円と予測した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.