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ローム、中国の吉利汽車と戦略的協力関係を締結車載用SiCパワーデバイスを中心に

ロームは、SiCパワーデバイスを中心とした自動車向けの先進的な技術開発で、中国の自動車メーカーである吉利汽車(以下、Geely)と、戦略的パートナーシップを結んだ。

» 2021年08月05日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

高効率トラクションインバーターや車載充電システムを開発へ

 ロームは2021年8月、SiCパワーデバイスを中心に自動車向けの先進的な技術開発で、中国の自動車メーカーである吉利汽車(以下、Geely)と、戦略的パートナーシップを結んだと発表した。

 ロームとGeelyは、2018年より技術交流を始め、これまでにさまざまな車載アプリケーションの開発を行ってきた。今回の関係強化は、自動車分野での技術革新をさらに加速していくのが狙い。

 具体的にGeelyは、ローム製のSiCパワーデバイスを中心としたパワーソリューションを活用し、高効率のトラクションインバーターや車載充電システムを開発する。これによって、電動車の航続距離を延ばすとともに、バッテリーコストの低減や充電時間の短縮などを可能にしていく。

オンライン調印式の模様。左図の右側は吉利汽車の安?慧董事長、右図の右側はロームの松本功社長 (クリックで拡大) 出典:ローム

 さらにGeelyは、パワー半導体以外でもローム製の通信ICや各種ディスクリートなどを活用して、高性能ADAS(先進運転支援システム)やインテリジェントコックピットシステムを開発していく予定である。

 Geelyが現在開発中の電気自動車用プラットフォームには、ローム製のSiCパワーデバイスを搭載したトラクションインバーターが採用されるなど、技術交流の成果が活用されているという。

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