ロームは、SiCパワーデバイスを中心とした自動車向けの先進的な技術開発で、中国の自動車メーカーである吉利汽車(以下、Geely)と、戦略的パートナーシップを結んだ。
ロームは2021年8月、SiCパワーデバイスを中心に自動車向けの先進的な技術開発で、中国の自動車メーカーである吉利汽車(以下、Geely)と、戦略的パートナーシップを結んだと発表した。
ロームとGeelyは、2018年より技術交流を始め、これまでにさまざまな車載アプリケーションの開発を行ってきた。今回の関係強化は、自動車分野での技術革新をさらに加速していくのが狙い。
具体的にGeelyは、ローム製のSiCパワーデバイスを中心としたパワーソリューションを活用し、高効率のトラクションインバーターや車載充電システムを開発する。これによって、電動車の航続距離を延ばすとともに、バッテリーコストの低減や充電時間の短縮などを可能にしていく。
さらにGeelyは、パワー半導体以外でもローム製の通信ICや各種ディスクリートなどを活用して、高性能ADAS(先進運転支援システム)やインテリジェントコックピットシステムを開発していく予定である。
Geelyが現在開発中の電気自動車用プラットフォームには、ローム製のSiCパワーデバイスを搭載したトラクションインバーターが採用されるなど、技術交流の成果が活用されているという。
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