「在外投票」のハードルの高さ、有権者からの不満の声。
この記事は、2021年11月1日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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昨日2021年10月31日は、第49回衆議院議員総選挙の投開票日でしたね。今日は選挙から一夜明け、結果考察などの報道が盛り上がっていることでしょう。ちなみに私がこのコラムを書いているのは10月29日であり、結果は何もわかっていません。
さて、皆さんは、投票に行きましたか。私は、選挙権を得てからは毎回欠かさず投票に参加しているのですが、今回がドイツ移住後初の国政選挙であり、初めて「在外投票」を行いました。
今回の選挙ではこの在外投票のアナログな仕組みがコロナ禍や短い選挙スケジュールなどに大きく影響され、海外在住邦人が投票に参加できない状況になっている、と報道で取り上げられています。そして、私自身、この問題に巻き込まれてしまいました。
海外に住む日本国民が国政選挙に「在外投票」するためには、3通りの方法が用意されています。具体的には、まず、あらかじめ自分が該当する市区町村役場(最終住所地はたは本籍地)の在外選挙人名簿に登録する手続きをすることで「在外選挙人証」を取得する必要があり、(1)在外選挙人証を持って大使館などの在外公館に設置される投票所で投票、(2)在外選挙人証と請求用紙を登録地の選挙管理委員会に郵送→選管から投票用紙と封筒が返送される→投票用紙に記入して選管に郵送、(3)在外選挙人証を持って一時帰国時して現地で直接投票、の3つのいずれかの方法で投票できます。
※(3)は投票だけのために帰国するというのは現実的ではなく、ちょうど選挙期間に他の用事でもない限りは難しいので、基本的には(1)と(2)が選ばれると思います。
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