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» 2021年11月26日 16時00分 公開

売上高3兆円目標に半導体関連で積極投資も、京セラ2000億円規模の設備投資を「2〜3年」継続へ(1/3 ページ)

京セラは2021年11月25日、オンラインで事業戦略説明会を実施し、連結売上高3兆円、税引き前利益率20%とする新たな事業目標を発表した。時期は明確にしていないが、同社社長の谷本秀夫氏は、従来目標の売上高2兆円が今後2年程度で達成する見込みとしたうえで、「3兆円達成は、そこからさらに5年後くらいだろう」と説明した。また、同社は半導体関連で今後2〜3年間は、年間2000億円規模の投資を継続する方針も明かした。

[永山準,EE Times Japan]

 京セラは2021年11月25日、オンラインで事業戦略説明会を実施し、連結売上高3兆円、税引き前利益率20%とする新たな事業目標を発表した。時期は明確にしていないが、同社社長の谷本秀夫氏は、「従来目標の売上高2兆円が今後2年程度で達成する見込みとしたうえで、「3兆円達成は、そこからさらに5年後くらいだろう」と説明した。また、同社は半導体関連で今後2〜3年間は、年間2000億円規模の投資を継続する方針も明かした。

京セラ社長の谷本秀夫氏 出所:京セラ

 同社は2021年度通期、コロナ禍でも成長投資と経営基盤の強化に向けた取り組みを継続したことで連結売上高は1兆7500億円と過去最高を更新、税引き前利益率は10.9%と2桁に成長することを予測している。これまで掲げてきた連結売上高目標2兆円も「今後2年ほどで達成」する見込みだとしたうえで、今回、新たに連結売上高3兆円、税引き前利益率20.0%の目標を発表した。

 なお、連結売上高3兆円に向けたセグメント別業績目標は、コアコンポーネントが売上高7500億円、事業利益率17.0%、電子部品が売上高5000億円、事業利益率20.0%、ソリューションが売上高1兆5000億円、事業利益率15.0%としている。この3セグメントに新規事業関連の売上高2500億円を加えることで、3兆円達成を目指す。

左=京セラの新しい業績目標/右=セグメント別の業績目標[クリックで拡大] 出所:京セラ

 谷本氏は、成長に向けた経営基盤強化策として、2017年度の社長就任以来、設備投資/研究開発を拡大。設備投資では、好調な半導体や5G(第5世代移動通信)関連市場向けを中心に競争力の高いセラミック関連部品の増産のための工場/新棟の建設を国内外で進めており、谷本氏は、「足元でもこれらの部品需要は活発だ。2〜3年は2000億円規模の投資が続くと思っている」と語った。

2017〜2021年度までの設備投資額、研究開発費の推移[クリックで拡大] 出所:京セラ

 また、研究開発についても開発の迅速化を図るとともにオープンイノベーションを推進することを目的に、国内に点在していた拠点を集約し「みなとみらいリサーチセンター」(横浜市西区)を新設するなど、連携が取りやすい体制を構築。同センターでのソフトウェア開発に加え、「けいはんなリサーチセンター」(京都府精華町)では材料、デバイス開発を強化し、新事業の創出を進めているという。

 経営基盤強化策としてはその他、構造改革やM&Aなど「強固な経営体質の構築に向けた施策実行」、部門横断のデジタルトランスフォーメーション(DX)組織を中心とした「グループ全体のデジタル化の総合的な推進」および製造部門で実施している「独自開発のデジタルプラットフォームを活用したスマートファクトリー」などを挙げていた。

「強固な経営体質の構築に向けた施策実行」(左)「グループ全体のデジタル化の総合的な推進」(中)「独自開発のデジタルプラットフォームを活用したスマートファクトリー」の概要(右)[クリックで拡大] 出所:京セラ

 同社は、また、今後の持続的な成長に向けた取り組みとして、各セグメントにおいて伸びる事業/強い事業へのフォーカスなど、個別最適から「全体最適」を図るとともに社内外の連携を強化するほか、GaN(窒化ガリウム)応用システムなどの開発/事業化を進め、「社会に貢献できる新事業の創出」に注力していく。

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