とはいえ、今回のGIGAスクール構想は、政府としては久々のクリーンヒットの政策です。『子どもに、スマホ持たせるか否か』のバカげた議論を続けている教育評論家と言われている人たちの、真上を飛び越えるホームランである、という点において、まことに気持ちがいいです。
しかし、同時に『また、やりやがったか』という苦い気持ちもなくはありません ―― また、子どもに押しつけやがった ――です*)。
*)関連記事:「“Japanese English”という発想(後編)」
(1)ITを使いこなせない→国家のデジタル戦略が展開できない
(2)国家のテジタル戦略が展開できない→ITを使いこなせない状態が続く
このような(1)←→(2)の負のループバックを破る最も簡単な方法は、一番立場の弱い人間を犠牲にすることです。つまり「文句を言えない子どもたち」を使うことです。
私、このニュースを見て、我を忘れるほど怒り狂ったのを覚えています。
また、国会における「ペーパーレス化」の問題については、読売新聞の記事にある通り、
『衆院の議院運営委員会理事会ではかねて、議事録や官報の全議員への紙配布を取りやめ、院内のイントラネットなどで閲覧するよう求める声が与野党から上がっていた』 ―― と、まあ、ここまでは良かったのですが
『ただ、一部の議員から「何でもかんでもペーパーレスにすればいいわけではない」との慎重論が……』というフレーズを読んで、
馬鹿野郎。国会に関することは、何でもかんでもペーパーレスに『お前』がするんだ。それをお前(議員)が率先してやって、運用上の課題を自力で抽出するんだ。お前、自分の仕事を分かっているのか?
と激怒していました。
『自民党の会議の前夜に、多い時には500部の印刷をして、それを袋に詰める作業をするに際に、官庁の人たちが、卓球台の上で、作業の仕分け作業をしていて、徹夜をしている(タブレットにしたら、8時に帰宅できた)』とかいう、本当にバカげた話を聞きましたし ――
『紙の資料を減らすと、政治家の仕事が減る』とかいう、ふざけた意見がある上に、最高に驚いたのは、『内閣不信任案の印刷にかかる時間で審議を遅らせる、という野党の戦略がある』という話を聞いたときには ―― 我が国の国会は、こんな低能な政治家によって運営されているんだ、と思って、本当に泣けてきました。
というわけで、私が言いたいことは、今、最優先に必要なのは、政治家のジジイたちを、きっちり教育して、性根を入れ替えさせるIT教育だと確信しました。
―― GIGAスクール構想以前に、テメーがJIJI(ジジ(イ))スクールにでも入って、最初からやり直せ
と、本気で思っています*)。
*)どなたか、『何でもかんでもペーパーレスにすればいいわけではない』といった議員の名前、私に教えてください。
(ちなみに、私、ペーパーレスは賛成ですが、タブレットによる代表質問は難しいことを知っています。これは実際にタブレットを使ってみれば、分かることです。画面が小さいからです。ですから『代表者質問の席には、大型ディスプレイを配置』、『そのディスプレイは国会や委員会のプロジェクタにも投影』……とか、そういうことが、実際にタブレットを使った国会議員の声として出てこなければ、ダメなんです。なんで、その程度のことも分からないかなぁ。やっぱりバカなの?)
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