Micron Technologyは、176層のQLC NANDフラッシュと、これを搭載した容量2Tバイトのクライアント向けPCIe Gen4対応SSD「Micron 2400」を開発、量産出荷を始めた。
Micron Technologyは2022年1月、176層のQLC NANDフラッシュと、これを搭載した容量2Tバイトのクライアント向けPCIe Gen4対応SSD「Micron 2400」を開発、量産出荷を始めると発表した。
176層のQLC NANDは、QLC NANDフラッシュ製品として最大の積層数と密度を実現したという。前世代の同社製品に比べ、I/O速度は33%高速化し、読み取りレイテンシも24%少なくなった。また、チャージトラップとCMOSアンダーアレイを組み合わせたリプレイスメントゲートアーキテクチャを採用したことで、「クライアントPC市場において、QLC SSDの導入率が大幅に高まる」と同社ではみている。
Micron 2400は、176層のQLC NANDとPCIe Gen4技術を組み合わせたSSD製品。前世代の同社SSD製品と比べ、パフォーマンスは2倍、リードタイムは23%高速化したという。アクティブモードにおけるアイドル時の消費電力は、同社前世代製品に比べ約半分になった。
記憶容量は22×30mmのM.2フォームファクターで、2Tバイトを実現している。大幅に小型化したことで、薄型軽量のモバイルPCにも実装が容易となった。インテルが提唱する「Project Athena」仕様をサポートするように設計されている。Micron 2400シリーズとして、22×42mmと22×80mmのM.2フォームファクターも用意した。
なお、176層のQLC NANDは今後、民生機器向けブランド「Crucial SSD」の一部製品にも搭載する予定。システム設計者に向けては、構成部品としての供給も行う。
Micron、22年会計年度で好調なスタート
堅調なメモリ需要を受け、世界半導体売上高が増加
MicronとUMCが特許係争で和解
2021年に最も売上高成長を果たす半導体メーカーはAMDか
Micron、今後10年で1500億ドルを投資へ
176層3D NAND搭載SSDや1αnm LPDDR4Xの量産を開始Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング