インフィニオン、OPTIGA Trust M Expressを発表 : HWベースのセキュリティを実現
インフィニオン テクノロジーズは、セキュリティIC「OPTIGA Trust M Express」の出荷を始めた。同社が提供するクラウドサービス「CIRRENT Cloud ID」と組み合わせて用いれば、IoT(モノのインターネット)機器とクラウドサーバなどとの接続を、安全かつ簡単に行うことができるという。
インフィニオン テクノロジーズは2022年6月、セキュリティIC「OPTIGA Trust M Express」の出荷を始めた。同社が提供するクラウドサービス「CIRRENT Cloud ID」と組み合わせて用いれば、IoT(モノのインターネット)機器とクラウドサーバなどとの接続を、安全かつ簡単に行うことができるという。
OPTIGA Trust M Expressの外観 出所:インフィニオン
IoTシステムでは、クラウドサーバなどに接続されるIoT機器が、セキュリティで保護されたIDを個々に備え、本物であることを証明することが求められる。これによって、さまざまな機器が接続された環境でも、外部からの不正なアクセスやデータの漏えいなどを防ぐことができる。
OPTIGA Trustファミリーは、金融市場などに向けて同社が長年培ってきたセキュリティIC技術をベースに、組み込みシステム向けに開発したデバイスである。このファミリーの新製品であるOPTIGA Trust M Expressを採用すれば、製造からクラウドプロビジョニング、フィールドといったあらゆる工程で、IoT機器のセキュリティ機能をハードウェアベースで実現できるという。OPTIGA Trust M Expressの暗号IDは、認証済みでセキュアなインフィニオンの半導体工場で組み込まれて出荷される。
OPTIGA Trust M Expressは既に出荷を始めている。システム設計や評価を容易に行うための「OPTIGA Trust M IoTセキュリティ開発キット」を用意している。アプリケーションノートやさまざまなホスト側の統合サポートを利用することもできる。
プレスパックIGBT「Prime Switch」ファミリーを発表
インフィニオン テクノロジーズ バイポーラは、大電流モジュール式マルチレベルコンバーターなど、送配電システムなどの用途に向けたプレスパックIGBT(PPI)として、高出力の「Prime Switch」ファミリーを発表、受注を始めた。
EV急速充電器など向けの1200V耐圧SiC MOSFET、Infineon
Infineon Technologiesは2022年4月13日(ドイツ時間)、高い信頼性を損なうことなくスイッチング動作条件を拡張するなどした新しい1200V耐圧SiC(炭化ケイ素)MOSFET「CoolSiC MOSFET 1200 V M1H」シリーズを発表した。電気自動車(EV)急速充電器や太陽光発電システムなど幅広い産業用アプリケーションでの採用を狙う。同月20日、同社日本法人インフィニオン テクノロジーズ ジャパンが同製品についての説明を行った。
量子コンピュータ時代を見据えたTPMを発売
インフィニオン テクノロジーズは、量子コンピュータによる暗号技術への脅威を回避するためのセキュリティソリューション「OPTIGA TPM(Trusted Platform Module)SLB 9672」を開発し、出荷を始めた。
豊富なアクセラレーターを備えた最新車載マイコン
インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(以下、インフィニオン)は2022年1月18日、独自コア「TriCore」を搭載した車載マイコン「AURIX」の新ファミリーとなる「AURIX TC4x」を発表した。
インフィニオン、60GHz電波センサーモジュール実演
インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは、「ET&IoT 2021」で、60GHzスマート電波センサーモジュール「NJR4652」シリーズや、PSoC MCUを用いてエッジAIを実現するための「ModusToolbox Machine Learning」ソリューションなどを紹介した。
パワーモジュール、車載インバーター向けに最適化
インフィニオン テクノロジーズは、最大50kWのインバーター設計が可能なハーフブリッジパワーモジュール製品「EasyPACK 2B EDT2」(FF300R08W2P2_B11A)を発表した。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)のインバーター向けに性能を最適化した。
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