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» 2022年06月28日 17時30分 公開

センサー内で学習、推論できる6軸慣性測定ユニットembedded world 2022(1/2 ページ)

STMicroelectronicsはドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)に出展し、インテリジェントセンサープロセッシングユニット(ISPU)搭載の6軸慣性測定ユニット(IMU)「ISM330IS」のデモなどを展示していた。

[永山準,EE Times Japan]

 STMicroelectronicsはドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)に出展し、インテリジェントセンサープロセッシングユニット(ISPU)搭載の6軸慣性測定ユニット(IMU)「ISM330IS」のデモなどを展示していた。

「ISPU」をセンサーチップ上に直接統合

 ISM330ISは、低ノイズのセンシング性能を持つ3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープを搭載したIoT(モノのインターネット)および産業用アプリケーション向けのIMUで、同社が2022年6月16日(スイス時間)に発表した新製品だ。

ISM330ISの概要[クリックで拡大]

 最大の特長は、信号処理とAI(人工知能)アルゴリズムをエッジで実行できる低消費電力、高性能のプログラマブルコア「ISPU」をセンサーチップ上に直接統合している点だ。これによって外部MCUに頼ることなく、センサー内で高度な動作検知機能を実行でき、システムレベルで省電力化が可能になるという。同社は、「一般的なコパッケージ型MCUに比べフットプリントが50%小さくなり、消費電力も50%削減できる」と説明している。

 ISPUは、同社のAIライブラリを迅速に開発するためのソフトウェアツール「NanoEdge AI Studio」を用いてプログラム可能で、「ユーザーは自動的に最適化された機械学習ライブラリを簡単に生成できる。最小限のデータと数回のクリックで、AI学習機能を備えた異常検出ライブラリを、ISPUに実装できる。データサイエンスに関する特別なスキルも必要ない」(同社)としている。

 デモでは、ISM330ISやBluetooth Low Energy(BLE)モジュールを搭載したデバイスを用い、デバイスの動きをSM330ISセンサー内で計算したうえで、情報をBLEでタブレット端末のアプリに直接送信、アプリ内の画像がその動きを反映するというデモなどを展示していた。

ISM330IS(緑の基板上のチップ)を搭載したデモ用のデバイス[クリックで拡大]
デモの様子。デバイスを動かすと、センサー内で計算の上、アプリに送信。リアルタイムで動作が反映されている[クリックで動画再生]

 ISM330ISは加速度の最大測定範囲が±2/±4/±8/±16gから、角速度の最大測定範囲が±125/±250/±500/±1000/±2000/±4000度/秒から選択可能だ。出力データレート(ODR)は6.6kHzを実現。高性能モードでも消費電流はわずか0.59mAという。パッケージは従来の慣性モジュールと同じ3×2.5×0.83mmだ。

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