ソニーが、においを提示することのできる装置を発売すると発表した。実際に体感してみましたが、強烈なにおいをよく閉じ込めているなあと感心したものです。
この記事は、2022年10月11日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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先週、ソニーが「におい提示装置」というものを開発し、その発表会を開催しました。
▼ソニー、視力検査並みの手軽さで嗅覚測定できる装置
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感の中で、最も定量化、デジタル化が難しいとされているのが、嗅覚(におい)とされていて、これまでもにおい関連のテクノロジーに関心を持ってきました。
これまで取材する機会が多かったのが、においを定量的に測定するにおいセンサーで、聴覚/音で例えるならマイク側ばかりでした。先週、ソニーが発表した「におい提示装置」は、聴覚/音でいえばスピーカー側に相当する、においを出力する装置でした。
「おっ、これは画期的だ!」と興奮を覚えたのですが、少しずつ説明を聞いていくに連れ興奮が冷めていきました。
というのも、さまざまなにおいを生み出す装置だと、勝手に早とちりしてしまったことが原因です。
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