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スペアナがなくてもNF測定と変調解析が可能、PXI VNAキーサイトが展示(1/2 ページ)

キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は「マイクロウェーブ展2022」(2022年11月30日〜12月2日、パシフィコ横浜)で、新しいPXI対応ベクトルネットワークアナライザー(VNA)を紹介した。

» 2022年12月21日 17時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は「マイクロウェーブ展2022」(2022年11月30日〜12月2日、パシフィコ横浜)で、新しいPXI対応ベクトルネットワークアナライザー(VNA)を紹介した。PXIシャシーに搭載するモジュールタイプで、片手で持てるほどコンパクトな上に、雑音指数(NF)測定や変調解析を、スペクトラムアナライザーを使用しなくても測定できるようになる。「パワーアンプなどの能動部品の進化に伴い、測定パラメーターの数が増加している。新しいPXI VNAを使うことで、さまざまな項目を1台で、しかも高確度に測定することが可能だ」(同社)

 新製品は、周波数帯域が最大20GHzの「M9834A」と、最大44GHzの「M9837A」の2モデルを用意。いずれも2ポートを備える。各モデルで、変調解析用のアップコンバーターの有無を選択できる。

従来品「M980xA」と、新製品の比較 従来品「M980xA」と、新製品の比較。モジュールの幅は、M9834Aが、PXIシャシーの2スロットまたは3スロット分(変調解析用アップコンバーター搭載の場合は3スロット分)、M9837Aは3スロット分[クリックで拡大] 出所:キーサイト・テクノロジー

 パワーアンプなどを搭載するビームフォーマーICといった高周波デバイスは、5G(第5世代移動通信)やBeyond 5Gに向け、多バンド対応(28GHz帯と39GHz帯に対応など)や多チャンネル化(デバイス当たり4チャンネルなど)が進んでいる。それに伴い、送信側と受信側、両方において測定項目が増えているとキーサイトは説明する。

測定項目 ビームフォーマーICなどの高周波デバイスでは、送信側、受信側ともに測定項目が増えている[クリックで拡大] 出所:キーサイト・テクノロジー

 新製品のPXI VNAは、こうした測定項目の増加に応える製品だ。各ポートにはNF測定用の低ノイズレシーバーを搭載。従来はスペクトラムアナライザーとNFアナライザーで構成したシステムで測定していたNFを、PXI VNA1台で測れるようになる。

 Sパラメーターと変調解析(EVMやACPなど)を、テストケーブルをつなぎ変えることなく1回の接続で行えるのも特長だ。「これにより、テストケーブルの誤差要因を排除することができる。DUT(被測定物)の性能そのものを測定できることになり、確度が高い測定が可能になる」とキーサイトは説明する。

 さらに、従来は、VNA+信号源+スペクトラムアナライザーを搭載したベンチトップ型測定器で計測していた変調解析も、PXI VNAモジュール1台で行えるので、大幅なコスト削減になる。

左=NF測定を従来品と比較する。新しいPXI VNAでは、低ノイズレシーバーの搭載により、プリアンプやフィルターなどの外部部品が不要になる/右=M9837Aを使ってパワーアンプを測定したときの測定画面。Sパラメーターや利得圧縮、NF、高調波、EVM/ACPなどが、1回の接続で行える[クリックで拡大] 出所:キーサイト・テクノロジー
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