「Armの技術は、全ての人々のためにある。初期段階の半導体スタートアップは、Armが提供する実証済みの有効なコンピューティングプラットフォームを利用し、自由と信頼に基づいた革新を実現できると確信している。Arm Flexible Access for Startupsの開始以来、約100社のスタートアップが、当社の幅広いIPポートフォリオや拡張エコシステム、広範な開発基盤を利用できるようになった。コンテストに参加する素晴らしいスタートアップ各社が、受賞によってどのように創造性を刺激されるのか、非常に楽しみにしている」(Williamson氏)
Armは、Arm Flexible Accessを利用した企業100社の中から、DreamBig SemiconductorやCambridge Touch Technologiesなどの事例を取り上げている。DreamBig Semiconductorは、「Arm Flexible Accessは、われわれに大変革をもたらした。次世代データセンターソリューション向けのチップレットハブ『Deimos』の試作品を高コスト効率で迅速に開発できただけでなく、幅広い種類の技術/経営課題を軽減するためのサポートも得られた」と述べている。
タッチ技術の信号処理を実行するAI(人工知能)エンジンの開発を手掛けるスタートアップCambridge Touch Technologiesは、Arm Flexible Access for Startupsの「design first, pay later(最初に設計して、後で支払う)」モデルに感謝しているという。同社は、2020年にプログラムに登録した当時、まだ資金調達プロセスのごく初期の段階にあったが、登録後2年以内に2つ目の製品開発を実現し、現在では、2023年後半に同社初となる商用チップをテープアウトする予定だ。
コンテストに応募可能なスタートアップは、資金調達段階がプレシード/シード/シリーズAにあり、調達資金が最大2000万米ドルまでを対象とする。Silicon Catalystのインキュベーターおよびアクセラレーターが、全ての出願企業に対する承認を検討する。審査員は、ArmとSilicon Catalyst両社のシニアエグゼクティブたちが務める。Silicon CatalystのRedmond氏は、選考基準について問われると、「スタートアップに不可欠なのは、素晴らしいチームと、高度に差別化された提案を持っていることだ」とシンプルに答えている。
Armは、「このコンテストはスタートアップにとって、Armの主要IPにアクセスし、設計開発プロセスのコストを削減していく上で、絶好のチャンスだ」と語った。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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