世界半導体市場が3カ月連続で回復、SIA:23年5月は前月比1.7%増
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)によると、2023年5月の世界半導体売上高は前月比1.7%増の407億米ドルで、同年3月から3カ月連続で前月比増を記録したという。
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2023年7月6日(米国時間)、2023年5月の世界半導体売上高が前月比1.7%増の407億米ドルだったと発表した。なお、前年同月比では21.1%減となっている。
世界半導体市場の推移[クリックで拡大] 出所:SIA(データ元:WSTS)
世界半導体市場は市場サイクルとマクロ経済の逆風から低迷が続いていて、2023年第1四半期(2023年1〜3月)の売上高は前四半期比8.8%減、前年同期比では21.3%減の1195億米ドルにまで落ち込んでいた。一方、2023年3月、4月はともに前月比0.3%増と、2カ月連続で前月を上回る数字となっていた。SIAの社長兼CEO(最高経営責任者)John Neuffer氏は「2022年に比べて市場の低迷が続いているにもかかわらず、2023年5月、半導体市場は3カ月連続でプラス成長となり、2023年後半の市場回復の可能性に対する前向きな見方に拍車を掛けている」とコメントしている。
2023年4月の世界半導体市場を地域別でみると、中国が前月比3.9%増、欧州が同2.0%増、アジア太平洋/その他が同1.3%増、日本が同0.4%増、米州が同0.1%増と、全ての地域で前月比増となった。前年同月比でみると、欧州が5.9%増となったものの、その他は、アジア太平洋/その他が23.0%減、中国が29.5%減、米州が22.6%減、日本が同5.5%減と全て減少している。
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2023年6月に開催されたOMDIA主催のセミナーイベントで、同社のコンサルティングディレクターである杉山和弘氏が講演を行った。一部半導体不足の継続や、米中対立下での各国企業の動き方について分析した。
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