村田製作所は、2023年10月17〜20日に開催される「CEATEC 2023」(幕張メッセ)に出展する。ブースでは環境領域とウェルネス領域をメインに、社会課題解決に貢献する新規技術やソリューション、デバイスを紹介する。
村田製作所は、2023年10月17〜20日に開催される「CEATEC 2023」(幕張メッセ)に出展する。ブースでは環境領域とウェルネス領域をメインに、社会課題解決に貢献する新規技術やソリューション、デバイスを紹介する。
昨今、持続可能な社会の構築に向けて、幅広い領域での社会課題解決が求められている。環境領域では気候変動や資源エネルギー不足などへの危機感から、クリーンエネルギーや再生可能エネルギー技術などの環境技術分野が重要視されている。また、ウェルネス領域では健康的なライフスタイルへの関心が高まり、バランスの取れた生活やストレス管理などの取り組みが注目されている。
こうした潮流を踏まえ、村田製作所は社会課題の解決を目指す取り組みを展示し、デモンストレーションなども交え紹介する。
具体的には、以下の内容を出展する。
環境領域では、“自然に還る電気の繊維”「PIECLEX(ピエクレックス)」、海洋環境回復に貢献する水中CO2センサー、外観を損ねずに装飾品などの固有認識を行える「透明IDタグ」などを紹介する。
PIECLEXは植物由来のポリ乳酸(PLA)を原料とした素材で、伸縮させると微弱な電気が発生し抗菌効果を発揮する。今回、衣服として着用後の回収から、林業や農業での利活用に向けた堆肥化までの「地着地消地循」の堆肥化システムを新たに構築したという。
村田製作所独自の水中CO2センサーを用いたブルーカーボン固定量評価技術は、少ないリソースでの定量的な評価を可能にし、藻場の保全を通じた生物多様性の維持/回復とカーボンニュートラルに貢献するという。
透明IDタグは、微小粒子の配列構造をフィンガープリントとして認識することで、個別の認識ができる「最小」(村田製作所)かつ透明なタグだ。高級ブランドの小売店などで製品の外観を損ねずに固有認識が可能になる。さらに、流通経路などの情報や製品の利用/保守情報を蓄積/取得するための個別トレーサビリティーの担保や、二次流通における簡便な真贋判定も可能になるとしている。
ウェルネス領域では、曲げ/ねじり動作/生体信号を検知するセンサー「Picoleaf」や、近接&力センサーなどを紹介する。
「Picoleaf」は、“ねじり”によって圧電性を発揮する特徴を持つフィルムを利用し、ねじりを直接的に検知できるセンサーだ。変位量を測定できるセンサーとしてはひずみゲージがよく知られているが、ひずみゲージを使ってねじりを測定するには複数のセンサーが必要となる。「Picoleaf」は直接的にねじりを検知するので、単一のセンサーでねじりを検知できる。加えて、フィルムであるため対象物の変形に追随し、ねじり量の大小に関係なく検知できるという。
近接&力センサーは、物体の接近から接触力までを連続的に検知できる一体型のセンサーだ。産業やウェルネス、エンターテインメントなど、さまざまな用途での応用が可能だという。村田製作所は、ロボットハンドの対象物検知、ゲームや遠隔操作のための入力デバイス、寝具の体圧/体動検知、ウェアラブル機器での触覚や力の判定、スポーツでの衝撃力の測定などの用途での活用を見込む。
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