村田製作所は、検知距離範囲を15〜550cmに広げたADAS(先進運転支援システム)向け防滴型超音波センサー「MA48CF15-7N」を開発、量産を始めた。自動ブレーキシステムや自動駐車システムなどにおける障害物検知の用途に向ける。
村田製作所は2023年6月、検知距離範囲を15〜550cmに広げたADAS(先進運転支援システム)向け防滴型超音波センサー「MA48CF15-7N」を開発、量産を始めた。自動ブレーキシステムや自動駐車システムなどにおける障害物検知の用途に向ける。
同社はこれまで、検知距離範囲が30〜500cmの超音波センサー「MA55AF15シリーズ」を供給してきた。今回、材料を見直し構造設計を最適化することで、距離検知できる幅を広げた。これにより、高い精度で障害物検知を可能にした。
しかも、共振周波数は48.2±1kHz、静電容量は1100pF±10%を実現した。いずれも公差を従来の半分とし、検知精度の個体差を低減した。周波数特性の鋭さを表すQ値は35±10で、低Q化とQ公差を規格化することで、周波数帯域幅が一定となり、パルス圧縮方式のICに対応することが容易となった。
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