ミネベアミツミの2023年度第2四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比15.1%増の3797億4700万円で、四半期として過去最高を更新した。一方、営業利益は同19.8%減の211億1000万円、純利益は同20.3%減の159億5800万円で減益となった。売上高は上半期でも過去最高となった。
ミネベアミツミは2023年11月2日、2024年3月期(2023年度)第2四半期(7〜9月)決算を発表した。2023年第2四半期の売上高は前年同期比15.1%増の3797億円で、四半期として過去最高となったという。一方、営業利益は同19.8%減の211億1000万円、純利益は同20.3%減の159億5800万円で減益となった。
業績を2023年度上半期(4〜9月)でみると、売上高は前年同期比15.7%増の6721億1700万円で、こちらも過去最高を記録したが、営業利益は同33.1%減の271億6200万円、純利益は同36.3%減の196億円の減益となっている。
営業利益率は5.6%で、前四半期比では3.5ポイント増、前年同期比では2.4ポイント減となった。なお、為替の影響は、売上高が前四半期比+157億円、前年同期比では+164億円、営業利益が前四半期比で+26億円、前年同期比で+18億円となっている。
セグメント別に見ると、半導体デバイスや光デバイスなどを扱うセミコンダクタ&エレクトロニクスセグメント(旧ミツミ事業セグメント/以下、SE)では、売上高は1571億円で、前四半期比92.2%増となった。主に光デバイスや機構部品、半導体の増収によるもので、特に機構部品、光デバイスを中心に2023年8月時点の想定を上回って推移。この増収によって営業利益は前四半期比25.1倍となる126億円、営業利益率は同7.4ポイント増の8.0%となった。
ただ、前年同期比では売上高が14.6%増とプラス成長した一方、営業利益は19.2%減となっている。同社社長の吉田勝彦氏は、ゲーム関連はほぼ前年並みに推移したが、半導体においては売り上げは横ばい程度だったものの収益率が「2桁の高い利益率は維持しているが、前年同期比では落ちている」と説明。さらに、スマートフォンなど向けの、光学式手ブレ補正機能(OIS)付き小型アクチュエータ(光デバイス)も「(同デバイスを採用するスマホの)新機種が立ち上がったわけだが、その時に少し価格が下落していて、前年同期比では必ずしも十分な利益が確保できていないというのが現在のところだ」などと説明していた。
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