モーターやエレクトロデバイス、センシングデバイスなどを手掛けるモーター・ライティング&センシングセグメント(旧電子機器セグメント/MLS)は、売上高が927億円で、前四半期比5.6%増となった。製品別でも、車載向けモーターを中心に堅調に推移したことからモーター製品の売上高が同4.1%増となったほか、エレクトロデバイスも同3.7%増、センシングデバイスも同18.1%増といずれもプラス成長している。営業利益は前四半期比2倍の36億円、営業利益率は同1.8ポイント増の3.9%だった。
ただ、データセンターおよび非車載モーターの減速などによって売上高は2023年8月時点の想定を下回り、前年同期比でも5.4%減となった。一方、車載向けモーターの好調などを背景に営業利益は想定を上回って着地。前年同期比でも9.0%のプラス成長となった。
自動車部品や産業機械用部品などのアクセスソリューションズセグメント(旧ユーシン事業セグメント/以下、AS)では、売上高は776億円で、前四半期比5.3%増となった。半導体不足の解決に伴って自動車メーカーの生産レートが回復してきたことから、自動車向けの販売が回復したことが主な要因だ。営業利益も12億円と5億円の赤字だった前四半期から大きく回復し、上半期黒字化を達成した。営業利益率も前四半期比2.2ポイント増の1.5%となった。
ベアリングやアッセンブリーなどのプレシジョンテクノロジーズセグメント(旧機械加工品セグメント/以下、PT)では、売上高は514億円で、前四半期比7.4%増となった。ボールベアリング、ロッドエンド・ファスナー、ピボットアッセンブリーのいずれも前四半期比からプラス成長となった。ボールベアリングについては、自動車向けの回復に加え、低迷していたデータセンター向けについても、「弱いながらもボトムアウトの兆しが出てきた」ことが主な要因としている。営業利益は前四半期比10.1%増の90億円で、営業利益率は同0.5ポイント減の17.6%だった。
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