太陽誘電は2023年11月7日、2024年3月期第2四半期(2023年7〜9月)の決算説明会を開催した。売上高はスマートフォン向けなどを中心に増収し前四半期比14%増の828億1400万円だった。営業利益は27億2100万円で、赤字だった前四半期から33億円増加した。
太陽誘電は2023年11月7日、2024年3月期第2四半期(2023年7〜9月)の決算説明会を開催した。売上高は前四半期比14%増の828億1400万円だった。インダクターを中心に、全ての製品区分で前四半期から増収となった。用途別でもスマートフォンなどの通信機器向けを中心に、全ての用途で前四半期比増収した。
営業利益は27億2100万円で、赤字だった前四半期から33億円増加した。北米のスマホ向け需要による販売数量の増加や製品ミックスの改善などが理由だという。固定費の抑制や為替の影響で、8月時点での想定を上回る結果となった。経常利益は51億2700万円、純利益は24億9700万円だった。
製品別では、コンデンサーの売上高は前四半期比10.2%増の519億5000万円だった。通信機器向けや自動車向けを中心に、全ての用途で売り上げが増加した。
大きく売り上げが拡大したのはインダクターで、前四半期比43.5%増の157億4800万円だった。全ての用途で売り上げが拡大したが、特にスマホなどの通信機器向けが大幅に増加した。
複合デバイスの売上高はスマホ向け通信デバイス各種モジュールで特に増加し、前四半期比1.8%増の83億2600万円となった。その他の製品の売上高は、自動車向けのアルミニウム電解コンデンサーが特に増加し、同7.4%増の67億8900万円だった。
通期業績予想については期初の予想を据え置いた。売上高は前期比1%増の3220億円、営業利益は同53%減の150億円を計画している。
第3四半期以降の各用途での需要動向について、通信機器向け製品は第3四半期に需要が増加し、第4四半期に減少するという季節性の変動を見込む。自動車向け製品の需要は引き続き堅調で、売り上げ拡大基調が続くと予想する。需要が低迷している情報機器/情報インフラ/産業機器市場では在庫調整が収束に向かい、売上高が徐々に回復し始めるとみている。
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