村田製作所は、2024年3月期(2023年度)中間決算の説明会を行った。2023年度上半期の売上高は前年同期比11.9%減の8104億円、営業利益は同30.7%減の1389億円、純利益は同22.6%減の1252億円だった。
村田製作所は2023年10月31日、2024年3月期(2023年度)中間決算の説明会を行った。2023年度上半期(4〜9月)の売上高は前年同期比11.9%減の8104億円、営業利益は同30.7%減の1389億円、純利益は同22.6%減の1252億円で減収減益となった。
売上高は、モビリティ向けコンデンサーでは増加したものの、PC向けコンデンサーやパワーツール向けリチウムイオン二次電池、スマートフォン向けコネクティビティモジュールで減少し、減収となった。営業利益は、プラス要因としてコストダウンや円安の進行、固定費の減少があったものの、稼働率の低下や製品価格の値下がりにより、減益となった。
2023年度第2四半期は受注が増加したが、受注が売り上げを下回る状況は継続していて、出荷額に対する受注額の割合を示すBBレシオは0.95だ。村田製作所の常務執行役員でコーポレート本部長の南出雅範氏は「『エナジー/パワー』セグメントでは、BBレシオが1を大きく下回っている。その他セグメントのBBレシオは1前後で、改善の兆しがある」と説明した。
事業別での売上高は、前年同期比では全セグメントで減少した。主力のMLCC(積層セラミックコンデンサー)は、モビリティ向けでは増加したものの、コンピュータや基地局向けなどで減少し、前年同期比7.6%減の3665億円だった。インダクター/EMIフィルターについても、モビリティ向けでは増加、コンピュータ向けなどでは減少し、前年同期比8.3%減の873億円だった。大きく減収となったのはエナジー/パワーで、リチウムイオン二次電池の売上高がパワーツール向けで減少したことを受け、前年同期比21.6%減の911億円となった。
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