「SEMICON Japan 2023」が2023年12月13〜15日に開催される。2022年に大盛況だったSEMICON Japanは、ことしも勢いそのままに開催される見込みだ。
半導体製造技術から材料、アプリケーションまで、幅広く半導体関連の技術を展示する「SEMICON Japan」が、2023年12月13〜15日に東京ビッグサイトで開催される。東展示棟1〜5ホールを使用した2022年から規模を拡大し、1〜8ホールまで展示エリアを広げる。2022年の総来場者数は5.1万人だったが、ことしはそれを上回る6万人を目指す。主催するSEMIジャパンによれば、出展者数は現時点で900社/団体に上るという。
コロナ禍に部品不足が発生して以来、半導体への注目度は一気に高まった。SEMICON Japan 2022年のオープニングセレモニーには岸田首相が訪れ、スピーチしたほどだ。SEMIジャパンは、「ことしもその勢いが続いている」と語る。
今回のテーマは、「つかめ、未来を。つくれ、時代を。」。半導体によって社会全体が新たなフェーズへと進んでいることや、イノベーションの実現には半導体が重要であることを出展者や来場者に感じ取ってほしいという願いを込めたという。
昨年(2022年)新設した、後工程に焦点を当てたサミット「APCS(Advanced Packaging and Chiplet Summit)」は、ことしも併催される。展示スペースを2022年の1.3倍に拡張したが、「ブースは既に完売している」(SEMIジャパン)という。
SEMICON Japanの目玉の一つである講演プログラム「SuperTHEATER」には、自民党 衆議院議員の甘利明氏、Rapidus取締役会長の東哲郎氏、ソニーセミコンダクタソリューションズ社長兼CEO(最高経営責任者)の清水照士氏の他、imecプレジデント兼CEOのLuc Van den hove氏などの名前が並ぶ。
特別企画として、東京大学松尾研究室から生まれたスタートアップを集めたブースを設ける。松尾研究室は、AI(人工知能)技術の研究で著名な松尾豊氏が率いる研究室。松尾研究室では、同研究室の出身者が創業した企業や、同研究室の支援を受けて創業された企業のうち、技術や事業力で成長可能性が認められた企業を「松尾研発スタートアップ」と定めている。SEMICON Japanのブースには、この「松尾研発スタートアップ」から、ACES、橙、STAT HACK、PanHouseなどが出展する。
東7ホールの「SEMICON STADIUM」では、半導体が使われるアプリケーションの展示にも力を入れる。AirXの空飛ぶクルマ、三精テクノロジーズが開発した、4人乗りの4足歩行型ライド「SR-02」、Boston Dynamicsが開発した4足歩行ロボット「Spot」、ヤマハ発動機による体験型インスタレーション(空間も含めた展示)「“What revs your heart and makes waves?”」などが展示される予定だ。
例年通り、人材育成を見据えた企画も用意している。大学研究室の研究成果を表彰する「アカデミアAward」の他、半導体製造関連の若手が参加できる業界研究イベント「未来COLLEGE」、高等専門学校の学生が研究を発表する「The 高専」、さらに、半導体業界での女性の活躍をテーマにした「Women in Business」など、さまざまな催しが実施される予定だ。
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