メディア

1個で複数モーターを遠隔制御できるLoRa変調対応SoCワイヤレスジャパン 2024(2/2 ページ)

» 2024年06月03日 10時30分 公開
[半田翔希EE Times Japan]
前のページへ 1|2       

Bluetooth LE Audioを簡単に活用できるワイヤレスSoC

 STは、ワイヤレスSoC「STM32WBA」シリーズを使ったBluetooth LE(Low Energy) Audioのデモを展示した。

 Bluetooth LE Audioは、2020年に発表されたBluetoothの次世代音声規格だ。従来のBluetooth Audio(Classic Audio)とは異なる新しい音声コーデックや伝送方式を使用することで、高音質/低遅延/低消費電力を実現した。

 STM32WBAシリーズは、「Arm Cortex-M33」コアをベースとし、最大1Mバイトのフラッシュメモリと128KバイトのRAMを搭載していて、アプリケーションとコネクティビティの両方をサポートする。ブースでは、MP3音楽プレイヤーの音を、STM32WBAシリーズを活用してBluetooth LE Audioで無線伝送するデモを展示していた。

STM32WBAシリーズを使ったBluetooth LE Audioのデモ STM32WBAシリーズを使ったBluetooth LE Audioのデモ[クリックで拡大]

 ST ワイヤレス製品部 マイクロコントローラ&デジタル製品グループ マネージャーの椿原潤吾氏は、Bluetooth LE Audio分野でのSTの特長について「性能面については、標準規格のため他社との差別化は難しい」としつつ、「STは、SoCの提供と同時に評価キッドもいち早く提供しているため、顧客はすぐに性能を試すことができる。また、STM32シリーズの開発エコシステムやサポートを豊富に用意していて、10年間の供給保証も行っている」と説明した。

 また、同氏は、STにおけるワイヤレス分野の立ち位置について「注力分野の1つであり、人的/金銭的投資を積極的に行っている」と述べ、今回のワイヤレスジャパン 2024への出展について「今までは、他の企業/団体のブースの一部を借りて出展することが多かったが、今回は単独ブースを構えている。これも本気度の表れだと捉えてほしい」語った。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.