STMicroelectronicsが、RISC-Vベースのプロセッサ開発企業Quintaurisに6番目の株主として参加した。Quintaurisは2023年12月、Robert BoschやInfineon Technologies、NXP Semiconductors、Nordic Semiconductorら欧米の大手半導体メーカー5社が共同出資し設立した企業だ。
STMicroelectronics(以下、ST)は2024年8月29日(ドイツ時間)、欧米の大手半導体メーカー5社が共同出資して設立したRISC-Vベースのプロセッサ開発企業Quintaurisに、6番目の株主として参加したことを発表した。
Quintaurisは、RISC-Vアーキテクチャをベースとした製品の商業化を加速させることを目的に、Robert BoschやInfineon Technologies、NXP Semiconductors、Nordic Semiconductorの欧州半導体大手および米国のQualcomm Technologiesら計5社が共同出資し、2023年12月に設立した企業。拠点はドイツ・ミュンヘンに置き、自動車向け組み込み/接続ソフトウェア製品の大手サプライヤーElektrobitの元社長兼CEO(最高経営責任者)であるAlexander Kocher氏がCEOを務めている。
Quintaurisは、同社の事業について、「互換性のあるRISC-Vベースの製品を可能にする単一の供給元となり、リファレンスアーキテクチャを提供し、業界で広く使用されるソリューションの確立を支援する」と説明していて、まずは車載向けをターゲットとし、最終的にはモバイルやIoT(モノのインターネット)向けにも拡大していく方針としている。
今回のSTの参加についてKocher氏は、「当社の株主リストに新たにSTが加わることを歓迎する。世界最大の半導体企業間のコラボレーションを促進することで、当社がサービスを提供する全ての業界において、RISC-Vの潜在能力を最大限に引き出すことを目指す」とコメントしている。
BoschやInfineon、NXPなど半導体大手5社によるRISC-V新会社が始動
RISC-Vに傾倒する欧州 「戦略的に必須」
「MIPSらしさを貫く」 データ移動技術でAI分野に攻勢
Arm/RISC-Vコア搭載BLE SoC 24年9月に量産開始
新型RISC-Vプロセッサコア、Andesがライセンス供与
ルネサス、独自開発RISC-Vコア搭載の汎用マイコン第1弾を発売Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング