ロームは2024年11月19日、汎用チップ抵抗器の新製品群「MCRxシリーズ」を発表した。定格電力と温度特性を高め「従来品に比べワンサイズ小型での使用を可能にした」(ローム)という高電力タイプの「MCRSシリーズ」などが含まれる【訂正あり】
ロームは2024年11月19日、汎用チップ抵抗器「MCRシリーズ」の新製品群として「MCRxシリーズ」を発表した。新製品群には、定格電力と温度特性を高め「従来品に比べワンサイズ小型での使用を可能にした」(ローム)という高電力タイプの「MCRSシリーズ」などが含まれる。既に月産10億個体制で供給を開始し、需要に応じて生産規模を拡大させていく。
MCRSシリーズは、内部構造の最適化や新材料の採用によって、定格電力と抵抗温度係数(TCR)を高めた。1.0×0.5mmサイズの1005品(型番:MCR01S)の定格電力は0.1Wと、従来の1608品と同等を実現。6432サイズまでの各製品で定格電力を高めており「ワンサイズのダウンサイジングでも従来同等定格電力の保証を実現した」(ローム)。これにより実装面積の小サイズ化やリール交換回数を削減できるとする。
MCRSシリーズの低抵抗タイプ品として「MCRLシリーズ」(2012サイズ〜6432サイズ)の供給も実施。今後、MCRSシリーズで0603サイズ品(定格電力0.063W)の投入を予定するほか、「MCREシリーズ」として完全鉛フリータイプでよりコンパクトな0402サイズ品を供給する。
MCRxシリーズはいずれも、従来の素子内部構造を見直した新設計を採用し「全サイズで生産効率と品質を向上させ、製品の信頼性も高めた」(ローム)。車載信頼性規格「AEC-Q200」に準拠し自動車用途の他、基地局やサーバなどの通信インフラ、民生機器、FA機器などでの採用を見込む。産業機器などの用途向けて長期安定供給も保証する。
サンプル価格は、MCRLシリーズの6432品(型番:MCR100L)で120円(税別)になっている。
【訂正】MCR01Sのサイズ表記に誤りがありました。正しくは、1.0×0.5mmサイズになります(本文は修正済みです)/2024年11月21日10時40分 編集部
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