Wi-Fi対応の「Raspberry Pi Pico 2 W」登場、7ドルで：25年初頭にさらなる発表を予告

[永山準，EE Times Japan]

英国Raspberry Piは2024年11月25日（英国時間）、無線モジュールを搭載したマイコンボード新製品「Raspberry Pi Pico 2 W（以下、Pico 2 W）」を発表した。価格は7米ドルで同日発売した。2.4GHz Wi-FiおよびBluetooth5.2が利用可能だ。日本では工事設計認証の取得が完了次第、スイッチサイエンスなどが販売する予定だ（価格は未定）

Raspberry Pi Pico 2 W。下のシルバーの部分にInfineon Technologiesの無線モジュール「CYW43439」が搭載されている［クリックで拡大］ 出所：Raspberry Pi

　Raspberry Piは2024年8月、CPUに、浮動小数点演算とDSPをサポートする動作周波数150MHzのデュアルコア「Arm Cortex-M33」（およびオプションとしてRISC-Vコア）を採用した他、オンチップSRAMとオンボードフラッシュを倍増、新しいセキュリティ機能なども搭載した独自開発の最新マイコン「RP2350」および、RP2350を搭載した新マイコンボード「Raspberry Pi Pico 2（以下、Pico 2）」を発表（詳細は下記リンク）。同時に、無線モジュール搭載品も2024年末までに提供開始すると予告していた。

　Pico 2 Wは8月発表時の予告通り、Pico 2にInfineon Technologiesの無線モジュール「CYW43439」を搭載したモデルで、2.4GHz Wi-FiおよびBluetooth5.2が利用可能となった。なお、CYW43439は前世代品のRaspberry Pi Pico Wでも採用していたもので、同社は「Pico 2 Wは、当社の新しいマイコンであるRP2350を中心に構築され、Pico Wで実証済みのワイヤレスモデムを搭載した。わずか7米ドルで、コネクテッドIoT（モノのインターネット）プロジェクトにとって最適な中核となる」とコメントしている。

　さらに、Raspberry Piは今後のPico 2シリーズ展開について「Pico 2 Wの完成度には非常に満足している。Pico 1シリーズはPico Wで終わったが、Pico 2シリーズにはさらにいくつかのアイデアがある」とし、2025年初頭に新たなアナウンスをする予定を明かしている。