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「ISSCC 2025」論文投稿数は過去最高、中国がさらに躍進日本は「メモリや無線に強み」(1/2 ページ)

半導体集積回路の国際学会「ISSCC 2025」への論文投稿数は、過去最高の914件だった。採択された246本のうちアジアからのものが165件あり、最多は中国の92件だった。

» 2024年12月02日 11時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 2025年2月16〜20日、米国カリフォルニア州サンフランシスコにて半導体集積回路の分野で最大級の国際学会「ISSCC 2025」が開催される。開催に先立つ2024年11月27日、ISSCC ITPC Far East Regional Subcommitteeはプレス向け説明会を実施した。

 ISSCC 2025は「The Silicon Engine Driving The AI Revolution」を開催テーマとし、約3000人の聴衆の参加を見込む。4件の基調講演、37件のテクニカルセッション(うち2件は招待講演)、4件のイブニングイベントや、17件のエデュケーショナルセッションなどが行われる。テクニカルセッションの一部の発表については、実際の回路動作のデモンストレーションも予定されている。

 基調講演の登壇者は、Intel CEO(最高経営責任者)のPat Gelsinger氏、マサチューセッツ工科大学 教授のDaniela Rus氏、Samsung Electroics Corporate PresidentのJung-Bae Lee氏、Infineon Technologiesのオートモーティブ事業部プレジデント兼CEOのPeter Schiefer氏だ。

「ISSCC 2025」の基調講演概要 「ISSCC 2025」の基調講演概要[クリックで拡大]出所:ISSCC

論文投稿数は過去最多の914件

 ISSCC 2025の論文投稿数は914件と、前回の「ISSCC 2024」から4.7%(41件)増加し過去最高だった。ISSCC 2025 FE Associate Secretaryの宮地幸祐氏は「前回は特異的に投稿数が増加したが、それは一過性のものではなく新しい傾向になりつつあるといえそうだ」(宮地氏)とした。

 採択数は前回から12本増え、246本だった。投稿数の増加に合わせて採択数も約5%増やしたといい、採択率は前回(26.8%)と同等の26.9%だった。

投稿/採択された論文数の推移 投稿/採択された論文数の推移[クリックで拡大]出所:ISSCC
投稿/採択された論文数の推移 投稿/採択された論文数の推移[クリックで拡大]出所:ISSCC

 論文の分野ごとに採択数を見ると、今回はパワーマネジメントとRFがやや多かったものの、おおむねどの分野もバランスよく採択されていることが見て取れる。

分野ごとの採択論文割合 分野ごとの採択論文割合[クリックで拡大]出所:ISSCC
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