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オランダから北海道への半導体露光装置輸送を完遂、日本貨物航空ら計4回のチャーター便

DHL グローバルフォワーディングジャパンと日本貨物航空が、北海道・新千歳空港への半導体露光装置のチャーター輸送に成功したと発表した。オランダのアムステルダム・スキポール空港から新千歳空港まで、全4回にわたるチャーター便で、安全かつ迅速な輸送を実現したという。

» 2025年01月31日 10時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

 DHL グローバルフォワーディングジャパン(以下、DGF)と日本貨物航空(以下、NCA)は2025年1月28日、北海道・新千歳空港への半導体露光装置のチャーター輸送に成功したと発表した。オランダのアムステルダム・スキポール空港から新千歳空港まで、全4回にわたるチャーター便で、安全かつ迅速な輸送を実現したという。

 NCAの執行役員、渡邊均氏は「今回のチャーター便は千歳の厳冬期で、かつさまざまなハンドリング上の制約があり、非常に難易度が高いオペレーションだった。国家プロジェクトともいわれる本プロジェクト輸送の一端を担うことができ、大変光栄だ」と述べている。

初便到着時の様子[クリックで拡大] 出所:DHL グローバルフォワーディングジャパン 初便到着時の様子[クリックで拡大] 出所:DHL グローバルフォワーディングジャパン

 今回、DGFの半導体スペシャリストチームとNCAは緊密に連携し、輸送に必要なインフラを整備するとともに、安全で効率的な半導体輸送を実現するための戦略を練り上げたとしている。両社は、輸送プロセスの支援を強化するため、他空港からハンドリング経験の豊富なスタッフを派遣し、必要な設備を移設。現場での確実なオペレーション体制を構築した。また、冬季の厳しい天候を考慮し、温度変化を最小限に抑えるためにグランドハンドリング会社との連携を強化。航空機からトラックへの積み込み時間を短縮するための対策を講じた。これらの努力によって、北海道の過酷な冬の条件下でも、顧客の厳格な要件を満たし、安全かつ効率的な輸送を保証したとしている。

 DGF社長のKarsten Michaelis氏は「2024年1月から8月までの半導体製造装置販売台数において、日本は前年同期比17.3%増という高い伸びを示し、同分野では米国に次ぐ30%の市場シェアを維持している。この目覚ましい成長は、日本の高度な製造業と技術革新を反映している。また、半導体産業を支える効率的で信頼性の高い輸送ソリューションの重要性も浮き彫りになっている。日本貨物航空との連携は、日本がこの重要な分野でリードし続けるための重要な一歩だ」と述べている。

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