三菱電機は「第39回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-」に出展。パワーデバイス事業の戦略を紹介したほか、開発中の8インチSiC-MOSFETウエハーや新開発の第8世代IGBTを搭載した産業用モジュールを展示した。
三菱電機は「第39回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-」(2025年1月22〜24日、東京ビッグサイト)に出展し、パワーデバイスの戦略や新製品を紹介した。
三菱電機はパワーデバイス事業の戦略として、SiCを核に中長期での高成長が見込まれる自動車分野と同社が強みを持つ再生可能エネルギー/民生機器分野に注力している。
同社は2030年度のパワーデバイス事業におけるSiC関連の売上比率を30%以上に高めることを目指し、生産体制を強化している。また、2023年10月には、8インチ基板の調達安定化を目的としたCoherentのSiC事業会社への約750億円の出資を、同年11月にはSiCディスクリート市場への販路拡大を目指したNexperiaとの戦略的パートナーシップ締結を相次いで発表。成長戦略の実現に向けた取り組みを進めてきた。
ブースでは、開発中の8インチSiC-MOSFETウエハーも展示した。三菱電機は熊本県菊池市の泗水地区に8インチのSiC製品に対応した新工場棟を建設中で、竣工は当初の予定よりも前倒しした2025年9月を見込み、順次稼働させるとしている。
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