ルネサス エレクトロニクスの2025年上期(1〜6月)の業績(Non-GAAPベース)は、売上高は前年同期比10.9%減の6334億円、営業利益は同484億円減の1757億円、当期純利益は同514億円減の1511億円だった。GAAPベースでの2025年上半期は、米Wolfspeedの再建支援として2350億円の損失を計上したことで、当期純損失が1753億円で赤字となった。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2025年7月25日、2025年12月期第2四半期(4〜6月)の業績(Non-GAAPベース)を発表した。
第2四半期の売上高は前年同期比9.5%減の3246億円、売上総利益率は同0.1ポイント増の56.8%だった。営業利益は同187億円減の919億円で、営業利益率は同2.5ポイント減の28.3%。当期純利益は同189億円減の778億円だった。なお、上期(1〜6月)の業績は、売上高は前年同期比10.9%減の6334億円、売上総利益率は同0.1ポイント増の56.8%。営業利益は同484億円減の1757億円、営業利益率は同3.8ポイント減の27.7%、当期純利益は同514億円減の1511億円だった。
なお、Non-GAAPベースの業績には含まれないが、ルネサスは米Wolfspeedの再建支援として2350億円の損失を計上した。これによってGAAPベースでの2025年上期業績は当期純損失が1753億円で赤字となった。売上高は6343億円、売上総利益率は55.8%、営業利益は613億円、営業利益率は9.7%だった。
ルネサス 社長兼CEOの柴田英利氏は第2四半期の業績について「おおむねサプライズはなかった。Wolfspeedに関する損失計上も以前案内した通りだ」と説明。「第3四半期は引き続き、AIサーバを含めたデータセンターとモバイル向けで堅調な伸びを見込んでいる。自動車向けは中国の需要がスローダウンし、全体としては横ばいになる見込みだ」とした。
米国の関税政策については「第2四半期は関税の影響を見込み、売上高の予想を5%ほど下方修正していたが、そのリスクは幸いにして発現しなかった。日本政府は米国との交渉で考え得るベストな結果を出してくれたので、ここからは民間企業がどう結果を積み上げていくかという局面だ」と述べ、「不透明感は続いているので、第3四半期の業績予想には3%ほどリスクを織り込んだ」とした。
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