RISC-Vは2014年の登場以来、急速な進化を続けている。今回さまざまなRISC-Vプロセッサ関連のアナリストや開発者にインタビューを行い、現在のAI/HPC市場分野から見るRISC-Vの今後の展望について話を聞いた。
この記事は、2025年2月20日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版2025年2月号」に掲載している記事を転載したものです。
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RISC-V命令セットアーキテクチャは2014年に登場して以来、Armやx86命令セットアーキテクチャ(ISA)がこれまで経験したことがないようなペースで進化を遂げている。RISC-Vコアは当初、マイコン/アプリケーション専用として使われ、高性能は求められず、むしろ低コスト/低消費電力によるメリットが享受されていた。RISC-Vはオープンソースアーキテクチャであるため、数十から数百社の企業間で急速に普及し、それぞれの企業がISAのさらなる開発に貢献してきた。
現在使われているコアとしては、マイコン/DSP向けに適した小型RISC-Vコアや、SSDコントローラー向けに適したより高性能なコア、組み込みアプリケーション向けのLinux対応コア、AIワークロード向けに使用可能な専用コア、データセンター/高性能コンピューティング(HPC)アプリケーションに対応可能な“ファット”コアなどが挙げられる。
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