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生産能力5年で2倍へ、キオクシアの生産/投資戦略計画中長期見通しも語る(2/3 ページ)

» 2025年06月06日 09時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

「業界ナンバーワンの投資効率の高さを維持」

 投資効率(単年ギガバイト出力の増加量に対する過去5年間の累積資本的支出[Capex])では「技術力によるコスト競争力(下記リンク参照)をもって、業界ナンバーワンの投資効率の高さを維持していると自負している」と説明。「これまでも生産に対する必要な投資をしてきたが、引き続き当社の財務規律を守りながら、今後の成長を支えるために必要な投資をしていく。当社の強みであるテクノロジーリーダーシップを維持していくため、研究開発に対する投資も十分に行っていく」とした。

投資効率について 投資効率について[クリックで拡大] 出所:キオクシアホールディングス

SandiskとのJVの強み

 キオクシアHDはSandiskとジョイントベンチャー(JV)を25年間継続。共同で開発と投資をしていて、渡辺氏は「2社を合わせた生産規模は、フラッシュメモリ業界全体のトップレベルを誇っている」と強調した。JVの運用としては、SandiskからキオクシアHDが生産を100%受託し、製造リソース、半導体プロセスノウハウ、調達機能等を有している。渡辺氏は「2社分の生産を合わせることによって、スケールメリットを享受している」と語った。

Sandiskとのジョイントベンチャーについて Sandiskとのジョイントベンチャーについて[クリックで拡大] 出所:キオクシアホールディングス

 なおSandiskとのJV持ち分比率は約半分ずつだが、それに加えてキオクシア単独のキャパシティーも有していて、全体能力のうち約60%をキオクシアが有しているという。

 また、この生産JVスキームと並行し、2社間で共同開発のスキームも有していて、フラッシュメモリ開発のR&Dコストを50%ずつ分担し、効率的な研究開発体制を確立しているという。

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